
11日のベトナム株式市場は、投資家の様子見姿勢が強まる中でホーチミン証券取引所(HSX)とハノイ証券取引所(HNX)の両市場が下落した。VNインデックスは前日比▲5.10ポイント(▲0.28%)の下落となる1798.61ポイントで取引を終え、心理的節目の1800ポイントを割り込んだ。HNXインデックスも同▲1.06ポイント(▲0.35%)下落の300.09ポイントとなった。両市場ともに流動性が極めて低く、HSXの売買代金は10兆1330億VND(約620億円)と過去14か月で最低水準に落ち込んだ。HNXの売買代金は7310億VND(約45億円)だった。
大型株が重しに、資金は中小型株へシフト
大型株で構成されるVN30指数は▲0.70%下落し、市場全体の重しとなった。ビンホームズ[VHM](▲1.57%)やホアファットグループ[HPG](▲1.27%)、FPT情報通信[FPT](▲1.48%)などが▲1%を超える下落となった。
銀行セクターでもサイゴンハノイ銀行[SHB](▲1.09%)やLPバンク[LPB](▲1.18%)が売りに押された。
一方で、サイゴンビール・アルコール飲料[SAB](+2.21%)やベトナムゴム工業グループ[GVR](+4.27%)などは上昇した。
資金は中小型株に向かい、不動産セクターではクオッククオン・ザライ[QCG](+6.97%)やLDG投資[LDG](+6.86%)がストップ高となる急騰を見せた。飲食品セクターや石油ガスセクターにも資金が流入し、相場を支えた。
様子見姿勢が強まり売買代金は低迷
買い手も売り手も積極的な売買を控える中、極端な閑散相場となった。この背景には、米国大統領がイランに対して強硬な姿勢を示したことで中東情勢の緊張激化への懸念が高まり、世界的に株式市場が売り圧力を受けたことがある。海外投資家はHSXで約5050億VND(約30億円)の売り越しとなり、ノバランド不動産投資グループ[NVL]やVHMを中心に売りを進めた。一方で、ビナミルク[VNM]などは買い越された。
今後の見通し
VNインデックスは1800ポイントを割り込み、移動平均線の下で推移している。投資家心理は極めて慎重であり、市場の流動性も大幅に低下していることから、国際市場の不透明な変動を前に、ベトナム株式市場の短期的なリスクは依然として高いと見込まれる。


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