
17日のベトナム株式市場は、前日までの大幅上昇の反動から利益確定売りが先行し、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは反落した。特に不動産セクターの下落が重石となったが、銀行株や工業株への資金流入が相場を下支えし、下げ幅を縮小して1800ポイントの大台を維持した。一方、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは続伸した。
インデックスと売買代金の動向
VNインデックスは前日比▲1.74ポイント(▲0.10%)下落の1806.20で引けた。HSXの売買代金は24兆1846億VND(約1480億円)と前日から増加した。序盤から売りが先行して一時急落する場面もあったが、午後に入ると押し目買いが入り、急速に下げ幅を縮小した。
HNXインデックスは前日比+10.58ポイント(+3.31%)上昇の330.20となった。HNXの売買代金は1兆0463億VND(約64億円)だった。
大型株とセクター別の動き
HSXでは、全国的な土地取得拡大を当面見送るとの情報が伝わったビンホームズ[VHM]が▲1.10%と下落し、ビングループ[VIC]も▲1.03%下落するなど、不動産株への売り圧力が目立った。また、前日まで2営業日連続でストップ高だったベトナム航空[HVN]が▲6.42%と急落した。
半面、銀行株が市場を牽引し、ベトナム投資開発銀行[BID]が+2.51%、ヴィエティンバンク[CTG]が+1.78%上昇した。工業・物流セクターも好調で、ベトナムコンテナ[VSC]が+6.86%、ベトジェットエア[VJC]が+4.28%上昇した。
HNXでは、タイホールディングス[THD]が+9.96%急伸し、指数を大きく押し上げた。
海外投資家の動向と今後の見通し
海外投資家はHSXで約3兆1744億VND(約194億円)の大規模な売り越しとなった。個別では、ビングループ[VIC]を約2兆2368億VND(約136億円)、FPT情報通信[FPT]を約2929億VND(約18億円)売り越した半面、ホアファットグループ[HPG]を約550億VND(約3億4000万円)買い越した。
今後の見通しについて証券会社は、市場が1800ポイントの心理的節目を維持している点を評価しつつ、資金の二極化が進んでいると指摘している。投資家に対しては、相場の調整局面を活かして、底打ち感のある不動産株や証券株など、ファンダメンタルズが良好な銘柄への選別投資が推奨されている。
前日の16日には、流動性が低下する中で証券株や一部の不動産株が牽引し、VNインデックスが1800ポイントを突破していた。本日は大型不動産株などに強い売り圧力がかかったものの、下値では豊富な待機資金が流入しており、底堅い相場展開が続いている。


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