
21日のベトナム株式市場は、利益確定売りが広がる中で大型不動産株が指数を押し下げ、VNインデックスは1800ポイントを割り込んだ。ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは前営業日比▲15.99ポイント(▲0.88%)安の1799.67ポイント、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは同▲0.91ポイント(▲0.33%)安の274.38ポイントで取引を終えた。
HSXの売買代金は17兆3174億VND(約104億円)となり、前営業日から▲33.2%減少した。値下がり銘柄数は値上がり銘柄数を大きく上回り、売り優勢の展開となった。HNXの売買代金は7460億VND(約45億円)となった。
寄り付き直後は上昇する場面もあったものの、不動産株や証券株を中心に売り圧力が強まり、相場は下落に転じた。特にビングループ[VIC]、ビンホームズ[VHM]など時価総額上位銘柄への売りが指数の重石となった。
大型株とセクター別動向
不動産セクターでは、VHMが▲4.08%、VICが▲2.57%、ビンコムリテール[VRE]が▲2.94%下落した。このほか、バンフー不動産開発[VPI]が▲4.19%、ノバランド不動産投資グループ[NVL]が▲1.17%となるなど、不動産株全体に調整売りが広がった。
証券株も軟調で、SSI証券[SSI]が▲2.34%、VIX証券[VIX]が▲2.66%、VNダイレクト証券[VND]が▲3.19%下落した。
銀行株では、VPバンク[VPB]が+3.64%、ヴィエティンバンク[CTG]が+2.48%、アジアコマーシャル銀行[ACB]が+2.28%、テクコムバンク[TCB]が+2.06%、軍隊銀行[MBB]が+1.51%上昇した。一方、シーバンク[SSB]は直近7営業日で3回のストップ高を含む急上昇後、利益確定売りに押され、▲6.85%のストップ安となった。複数の関係者がSSB株の売却を予定していることも売り材料となった。
注目銘柄と需給動向
個別では、ベトジェット航空[VJC]が+6.98%のストップ高となった。売買高は180万株超に達し、売り注文が残らない「売り気配なし」の状態となった。原油関連では、ペトロベトナム製油石化[BSR]が+4.47%、ペトロベトナム運輸[PVT]が+1.10%、ペトロベトナム掘削[PVD]が+0.78%上昇し、相場を下支えした。
海外投資家の動向と今後の焦点
海外投資家はHSXで6652億VND(約40億円)、HNXで140億VND(約8400万円)の売り越しとなり、全市場では6783億VND(約41億円)の売り越しとなった。HSXではマサン消費財[MCH]が1067億VND(約6億4000万円)の買い越しとなった一方、VHMが2920億VND(約17億5000万円)、VICが1147億VND(約6億9000万円)の売り越しとなった。
今後は、VNインデックスが心理的節目の1800ポイントを回復できるかが焦点となる。大型不動産株への売り圧力が続く場合は上値の重い展開が想定される一方、銀行株やエネルギー株への資金流入が相場の支援材料となる可能性がある。


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