2026年1~3月期の電子商取引(eコマース=EC)市場における主要4社の売上高は前年同期比で大幅に成長し、148兆6000億VND(約9000億円)に達した。しかし、続く4~6月では、販売数量は増加するものの、売上高は減少する見込みだ。
1~3月期の動向
ECデータを手掛けるメトリック(Metric)の最新レポートによると、1~3月期におけるECサイト上位4社、すなわちショッピー(Shopee)、ティックトックショップ(TikTok Shop)、ラザダ(Lazada)、ティキ(Tiki)の売上高(Net Merchandise Value=純商品価値)合計は前年同期比+46.6%増の148兆6000億VNDだった。
販売商品数は同+19.8%増の11億3860万点、注文が発生した店舗数は同+3.9%増の約49万0900店となった。
商品カテゴリーとブランドの動向
商品カテゴリー別では、美容関連が売上高24兆4270億VND(約1480億円)でトップとなり、レディースファッションが20兆9530億VND(約1270億円)、家庭用品・生活用品が18兆2460億VND(約1100億円)と続いた。
成長率ではメンズファッションが最も高く、売上高で同2.5倍、販売商品数で同+98.9%増を記録した。一方、ヘルスケア部門は品質や広告に関する管理厳格化の影響を受け、売上・販売数量ともに減少した。
ブランド別では、米国のテクノロジー企業であるアップル(Apple)や、ベトナム発のヴィーガンコスメブランドであるコクーン(Cocoon)などが大きく売上を伸ばした。
価格帯別の推移
価格帯別では、10万~20万VND(約610~1200円)の商品群が引き続き売上シェアトップの24.8%を占め、次いで10万VND未満が21.2%となった。前年同期と比較すると、20万~75万VND(約1200~4550円)の中・準高級価格帯のシェアが拡大した半面、100万VND(約6100円)以上の高価格帯と、10万~20万VNDの低価格帯のシェアは縮小した。
4~6月の予測
メトリックの予測によると、4~6月のECサイト上位4社の売上高は前期比で減少して142兆2000億VND(約8600億円)になる見通しだ。販売商品数は同+1.3%増の約11億5300万点と微増が見込まれており、単価の下落が売上減少の要因とみられている。
税務管理と市場再編の流れ
税務当局の報告によると、1~3月期における電子商取引およびデジタル経済からの税収は前年同期比+12.0%増の85兆6000億VND(約5200億円)に達し、オンライン分野での税務管理効率が向上していることが示されている。
EC市場では規模と取引額の拡大に伴い、プラットフォーム間の競争激化や運営コストの上昇が進行し、経営資源に乏しい事業者の淘汰が進んでいる。今後、各出店者に対して、身元確認や税務申告などのコンプライアンス要件がさらに厳しくなる見通しだ。


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