記者) 世論では、SSIが金融監査を受けており、そのうち1,200億ドンの貸付があるという噂が流れています。この噂は正しいでしょうか?
フン氏) 現在SSIでは金融監査を受けたり、説明を求められている、というようなことはありません。SSIの貸付が監査を受けているという噂は正しくありません。
SSIのように規模が大きくなった企業にとって、最大の関心事の1つに、リスク管理があります。リスク管理には、法的なリスク管理と流動性管理、そして投資効果管理が含まれています。SSIでは、リスク管理活動は常に効果的に行われおり、監査されたり説明しなければならない金融事業においての不正などはありません。
記者) 市場メンバーの中には、マクロ政策に対する信頼をもてなくなったり、噂ばかりが蔓延っている中で、SSIの株主と投資家に対して、何かメッセージはありますか?
フン氏) 現在市場では投資家の皆さんの経験や知恵が試されているといえるでしょう。決定を出す前に、落ち着いて、情報をよく吟味することが大切だと思います。市場での信頼関係が失われつつある中で、投資家の皆さんがその関係崩壊に巻き込まれるようなことになれば、より大きな損失を負う可能性があるからです。
記者) 経営者として、現在あなたが最も関心を持っていることは何でしょうか?
フン氏) 現在私が最も関心を持っていることは、ベトナムばかりではなく、全世界的な問題である経済の衰退に対処するため、政府はマクロ経済政策をどのように管理していくか?ということです。市場へ対策を講じることで、信頼関係は回復されるでしょう。実際には、経済が衰退していては、企業が大きく発展することは難しくなりますし、逆に効果的な企業経営をしていかなければ、経済が発展することもないのです。
記者) SSIは証券市場の設立と共に誕生した、ベトナム企業の発展の典型と評価されています。あなたがSSIを離れるのではと、懸念されていることに対して、一言お願いします。
フン氏) SSIは私の体の一部です。ですから私はいつでもSSIと共にあります。一つの会社を有名企業に発展させていくのは長い道のりが必要です。経営者はチャンスを利用して、利益を上げることばかりではなく、企業の長期的な発展計画を立てなければなりません。証券市場が下落して、低迷することを望む人はいませんが、実際には起きてしまうものです。企業の責任者が長期的なビジョンを持ち、危険な状況を事前に予測することができれば、企業も困難を乗り越えることができるはずです。SSIは、チャレンジに向けて準備にぬかりはありません。
(終)