ザクエン証券の分析部
先週はVNインデックスがかなり安定し、国家資本投資経営総公社(SCIC)やMerrill Lynch、香港上海銀行(HSBC)からの積極的な情報が投資家心理に良い影響を与えました。
政府が打ち出したインフレ抑制のための金融引締め策が、ドン/ドル為替レートに大きな影響を与えています。もし、為替レートが更に下落(ドン高ドル安)すれば、輸出企業の経営は悪化するはずです。一方、世界市場における金の価格が1オンス当たり1,000ドルに達したため、大量の資金が株式市場から金市場に流れてしまいました。短期国債の購入(3月17日)、サイゴンビール・アルコール飲料総公社(Tong cong ty Ruou-Bia-Nuoc giai khat Saigon - SABECO)の株式購入代金の納入期限(3月10日)、そして間もなく行われるハノイ・ビア・アルコール飲料総公社(Tong cong ty Bia-Ruou-Nuoc giai khat Ha Noi-ハベコ、HABECO)のIPO(新規株式公開)が株式市場にマイナスの影響を及ぼしていると思われます。
現在、投資家は慎重に行動しており、安定した下げ止まり、反落のシグナルはまだ現れて来ていません。短期的な視野に立てば、良いニュースがない限り、VNインデックスが上昇することは考えにくいと思われます。
ダイベト証券の分析部
SCICが多くの証券会社で口座を開設することができる、ANZ銀行やHSBC、ビナキャピタル、インドチャイナキャピタルなどの金融機関が購入購入を奨励しているなど、かなり多くの良い情報が発表されましたが、インフレ抑制のための挑戦は続いており、国家中央銀行は3月17日に20兆3,000万ドンの短期債権を発行する方針を変えていません(すでに完了)。ニュースが発表された月には市場はすぐ消極的な反応を見せましたが、短期国債の強制的な購入は、株式市場に更に長期的な影響を及ぼすでしょう。貸付金利も高止まりしていますし、ドン/ドル為替レートも下落している現在、輸出企業の経営はすでに厳しいものになっていますが、更に悪化しかねません。
上場企業のほとんどの財務指標は良好で、企業の2007年度平均EPSは2006年度を41%程度上回り、平均PERもおよそ17倍に下がりました。HSBCによると、もし上場企業の今年度のEPS成長率をおよそ20%とするならば、市場全体の平均PERはおよそ14.5倍と更に縮小します。その時が、株式市場の安定した成長を可能にする水準だと言えるでしょう。
先週、売却そして購入がバランスしていたため、VNインデックスが600ポイントを下回ることはないと思います。投資家の口座には、およそ150億ドルが待機していますが、インフレが抑制され、投資家の心理が安定してくれば、VNインデックスが900ポイントを突破するのもありえないことではないのです。
タンロン証券の分析部
SCICの株式購入動向は高く評価されています。しかし、金融引締め策が厳しく採用されていますので、今週株価が激しく上昇することは期待できないかもしれません。3月18日に開催予定のFRB(米連邦準備理事会)の結果や、SCICの動向に期待したいところです。
株価が激しく上昇した日もありましたが テクニカル分析によれば、市場は長期的な下落傾向にあります。今週のホーチミン市場では、大きな変化はないと思われます。ハノイ証券取引所では需要が縮小し、投入資金もやや減少していますので、下落する可能性があります。
アンビン証券の分析部
原油や金、米、ゴム、金属などの価格が上昇傾向にあります。それらの価格の上昇スピードが、ドルの下落スピードより速いので、世界全体ではインフレが更に深刻になることが予想されます。中国及びヨーロッパでも金融引締め策が採用される可能性もあるため、世界全体の2008年度経済成長率は縮小するでしょう。アメリカ、ヨーロッパ、日本などの株価指数はまだ回復しておらず、更に下落する可能性すらあります。
現在のような市況では、投資家は短期的な取引を行う傾向にあります。

