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ベト株ニュース - 市場概況

  
  

半分の事実(3)

2008/05/01 10:22 JST更新

 ダイベト証券の分析資料によると、ここ4週間で実際に海外投資家は買い越しを続け、需要がいつも供給より3倍ほど高くなっている、とされている。しかし、彼らの購入高は市場全体の売買高の16%~36%程度に留まっている。一方、海外投資家の売却高は市場全体の売買高の20%~36%に達した週もあった。一部の証券会社からの情報では、最近株を購入したのは、市場に参加したばかりの企業であり、また、買いが大きかったわけではない、という。反対に、これまでベトナム証券市場へ投資した経験が2、3年ある企業は、ポートフォリオを再構成し、購入よりも現金を保有するという戦略を選んでいるようである。

3) 2008年末を目指して

 香港上海銀行(HSBC)のベトナム証券市場についての最近レポートでは、主要な投資チャンスが短期と中期から長期に変更され、今年年末の予想VNインデックスはおよそ半分(600ポイント)に引下げられた。

 このことで、投資家(個人投資家のみでない)は慎重になり、たった6ヶ月で40%~60%も下落した株式にはあまり関心を持たなくなると理解することが出来るだろう。HSBCは、2008年にEPSが20%成長すれば(2007年のEPS成長率は 49%)、平均PERが約12倍へ下落する(2007年の平均PERは約14倍)と確信している。この数字を聞くと魅力的に感じるが、恐らくこれは事実の半分に過ぎない。

 預金金利が上昇し、年利15%になると予測されている中で、PERは12倍であっても非常に魅力的であるとはいえないだろう。年初の3ヶ月のインフレは10%弱(9.19%)に達しており、今年のインフレが預金金利より低くなる、ということはあり得そうにない。

 多くの企業の第1四半期の業績はかなり良好だったといえるが、厳しさがはっきりするのは、第2及び3四半期だろう。実際、1997年の金融危機以来、タイでは厳しい時期が長く続いた。PERが10倍というだけでは必ずしも魅力的だとは言えないだろう。

 ファンド、証券会社、経験豊富なアナリストにしても、現時点では、ベトナムのマクロ経済を安定させる対策がいつ有効になるか、ということはまだよく分からない。企業の第1四半期の財務諸表には、ここ1年で失敗した資産運用の結果がどの程度反映されていただろうか?企業は第2及び3四半期に状況がより悪化することに対して、しっかりと準備しているだろうか?

 多くの企業の株価はここ2年の底値まで下落している。しかし、今が確実にチャンスであり、損する可能性が大きくないと断言するのは難しいだろう。4月から8月頃までの雨季(1年の半分近く)にあたるベトナムの証券市場の未知数を、現時点では予想することができない。

(終)

*関連ニュース:
事実の半分(2)