証券市場は需給の方向性が決まらなかった先週の一週間を経て、今週は大きく上昇している。株価を上昇させ、上昇傾向に導いている要因がはっきりと見て取れる。
まず、市場は非常に下落していたということがある。どんなに慎重な投資家でさえ、ベトナム証券市場の銘柄は非常に割安だったと認めることだろう。PERも魅力的なレベル(8倍以下)となっていた。そうした中で、多くの上場企業は高い成長を示した。
2つ目は投資家心理は安定し、国家経済の展望について正確に見ることができるようになったこと。株価を抑制し、私利を図るため、悲観論を広めるという噂の存在を認識しつつあるのである。株価が抑圧されていた、或いは、思わぬレベルまで下落してしまった多くの銘柄が、当然のように大きく反発した。
3つ目は外貨準備金が安全なレベルである207億ドルに達していること、輸入超過も縮小しつつあり、管理されていること、銀行システムが安定し、流動性も確保できていること等のマクロ経済状況が改善されて来ていること。同時に政府はインフレ抑制及び投資家を混乱させる噂の抑制に効果的で強力な政策も打ち出している。
4つ目は海外からの投資資金がここ6ヶ月で記録的に増加したこと。ベトナム経済の長期的な展望については、最も説得力のある兆しの一つと言えるだろう。
5つ目はこの数週間で金地金価格が急落したことである。大きな資金が証券市場へ戻って来ている。
機関投資家及び海外投資家も市場の状況を正確に分析し、より大きな資金を証券市場へ投入している。
しかし、証券市場へ悪い影響を与える要因もまだ残されている。世界市場における金及び原油価格が複雑に変動したりすることもある。アメリカ経済は基本的にはまだ回復していない。また国内での金利が高いレベルに留まっているため、リスクを避けたい人は銀行に預金する傾向は続いている。マクロ経済から影響を受けたために、いくつかの企業の上半期業績はあまり良くなかった。
株価が上昇し、需要が大きくなったため、躊躇していた投資家は今週初めには、株式を購入できなかった。チャンスとチャレンジが混在している。ただし、証券市場は魅力や活気を取り戻しつつある。簡単に予想できない相場展開にもかかわらず、こうしたムードが上場企業の資金調達や経営に積極的な影響を及ぼすのではないだろうか。
