ベトナム現地から生の情報を毎日発信！
ベトナム企業、経済ニュースの「ベトナム株・経済情報」

  ホーチミン市場は、米国株式市場が反落したことを受け、朝方に若干上昇した後じりじり値を消しマイナス圏に転落。後場も下落基調が続き、引けにかけて一段安となり、VNインデックスは▲2.79ポイント(▲0.42％)安の664.15で引けた。売買代金は1兆7600億VND(約91億円)、前日比▲3.8％減少した。

  主力株はまちまち、ペトロベトナムガス[GAS]、ベトナム投資開発銀行[BID]が軟調、バオベトグループ[BVH]、ヴィエティンバンク[CTG]、ベトコムバンク[VCB]、ビナミルク[VNM]、が小幅下落した。時価総額の大きい銀行株がほぼ全面安でインデックスの重しになった。

  一方、マサンインベストメントグループ[MSN]は大幅高、サイゴンビール・アルコール飲料総公社[SAB]、ファロス建設[ROS]、ビングループ[VIC]は小幅上昇した。

＋金融関連について、銀行株はほぼ全面安、横ばいだったエクシムバンク[EIB]以外はいずれも小幅下落した。証券株は軟調で、ホーチミン市証券[HCM]、サイゴン証券[SSI]の2大型株はいずれも小幅下落したが、アグリバンク証券[AGR]が4営業日連続でストップ高したことが目立った。AGR株は直近1週間で＋24％上昇している。保険株も軟調で、ベトナム投資開発銀行保険[BIC]が横ばい、BVHは小幅下落した。

＋不動産・建設株は軒並み下落、FLCグループ[FLC]が軟調、キンバックシティーグループ[KBC]、リー冷蔵電気工業[REE]、CII道路橋梁投資[LGC]、が小幅下落する一方、タンタオ不動産[ITA]、ビングループ[VIC]、コテコンズ建設[CTD]、ファロス建設[ROS]は小幅上昇した。カンディエン不動産[KDH]、ホーチミン市インフラ投資[CII]は横ばいだった。

＋鉄鋼株は堅調、ホアファット鉄鋼グループ[HPG]、ホアセン鉄鋼グループ[HSG]、SMC投資貿易[SMC]が小幅上昇する一方、ナムキム鉄鋼[NKG]は小幅下落した。

＋食品・飲料株は軒並み下落し、キドグループ[KDC]、ビエンホア製糖[BHS]、ラムソン製糖[LSS]、タインタインコン・タイニン製糖[SBT]、VNMが軟調、パングループ[PAN]は特に軟調だった。一方、MSNは現金配当(2015年及び2016年第1次現金配当案は、合わせて1株3000VND=約15.5円で実施し、上場後7年で初めてとなる)の権利付き最終日が本日発表されたことを受け大幅高、ビエンホア製菓[BBC]、GTNフーズ[GTN]、SABは小幅上昇した。

  ハノイ市場も朝方に若干上昇したが、しばらくして失速しマイナス圏に転落し、後場に入り下値模索となり、HNXインデックスは▲0.46ポイント(▲0.57％)安の79.79で取引を終えた。売買代金は3040億VND(約15億8000万円)、前日比▲1.7％減少した。

  主力株は軒並み下落し、中でもサイゴンハノイ商業株式銀行[SHB]、ペトロベトナムテクニカルサービス[PVS]、ビナコネックス[VCG]が特に軟調で、アジアコマーシャル銀行[ACB]、ハイフォン港[PHP]、PVIホールディングス[PVI]、VCS高級クオーツストーン[VCS]は小幅下落した。