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ビンファスト、EV事業で台湾鴻海と事業提携か

2021/03/23 08:01 JST更新

 ロイター通信によると、地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)と電子機器受託生産(EMS)で世界最大手の台湾フォックスコン・テクノロジー・グループ(Foxconn Technology Group=鴻海)が、提携に向けて交渉を進めているという。

 情報筋によると、フォックスコンは昨年末、ビンファストの電気自動車(EV)生産ラインの買収を提案したが、ビンファストは自社ブランドのEVを開発・生産する姿勢を崩さず、代わりにEV事業でフォックスコンとの提携を希望した。両社は現在も事業提携について協議を続けている。

 この報道についてVICの広報担当者は「鴻海から(買収の)提案は受けたが、まだ何も決まっていない。もしも事業提携という形になれば、EV向けのバッテリーや部品を中心とした製品の開発で協力することになるだろう」と話した。一方のフォックスコンはコメントを控えている。

 ビンファストは3月上旬、台湾の全固体電池メーカーであるプロロジウムテクノロジー(ProLogium Technology)との間で戦略的事業提携に関する覚書を締結した。覚書によると、両社はEV向けの全固体電池の生産を手掛ける合弁会社をベトナムに設立する。この合弁会社は、プロロジウムテクノロジーの特許を利用し、同社の技術を活用してベトナムで全固体電池を生産する。

 ビンファストは1月、スポーツ用多目的車(SUV)「VF31」「VF32」「VF33」の3車種を発表。VF31はEVで、VF32とVF33はEVとガソリン車の両方を展開する。VF31は、ベトナム国内で5月に予約を開始し、11月から順次引き渡す。VF32とVF33は9月に予約を開始し、2022年2月から引き渡す。米国、カナダ、欧州では11月に予約を開始し、2022年6月から引き渡しとなる。

 なお、ビンファストの2020年の新車販売台数は2万9485台(全てガソリン車)で、市場全体のシェア7.2%を占め、チュオンハイ(THACO)(24.7%)、TCモーター(20.0%)、トヨタ(17.7%)に続く4位となった。2021年の新車販売台数は前年の1.5倍に当たる4万5000台に増える見通しだ。

  
  

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