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PVガス、英シェルとLNG購買契約を締結 国内初輸入

2023/05/25 13:51 JST更新

 天然ガス・液化石油ガス(LPG)供給の最大手企業ペトロベトナムガス[GAS](PV Gas)は22日、英国の石油大手シェル(Shell)との間で液化天然ガス(LNG)の購買契約を締結した。

 ベトナム国内の企業がLNGを輸入するのはこれが初めて。GASは5月上旬に商工省からLNG輸出入許可を取得したばかりだ。

 GASは2023年中にLNG販売を開始する。販売先はLNG発電所向けが7割、石油化学・産業・交通輸送向けが3割となる見通し。

 輸入するLNGは、東南部地方ドンナイ省で2024~2025年に稼働を開始する予定の第3・第4ニョンチャックガス火力発電所案件にも供給する。第3・第4ニョンチャックガス火力発電所は総出力1500MWで、年間発電量は約90億kWhとなり、南部の電力安全保障に大きく貢献する見通し。

 LNGは天然ガスをマイナス160度まで冷却し、液化させたもの。燃焼時の二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOx)の発生量が少なく、硫黄酸化物(SOx)やばいじんも発生しないため、環境負荷の低いエネルギーとして注目されている。

 これに関連し、GASは2019年10月、東南部地方バリア・ブンタウ省でティバイLNG受入基地案件(第1期)を着工した。貯蔵施設の収容能力は18万m3、年間受入能力は100万tで、第1期の工事はすでに完了している。第2期では増設を行い、年間受入能力を300万tに引き上げる。

 同LNG受入基地には貯蔵施設のほか、最大10万DWTのLNG船を受け入れることができるLNG輸入港や、タンクローリーによるLNG出荷所も含まれる。

  
  

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