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ホーチミン:高級ホテル宿泊料がコロナ前の水準に回復

2025/07/22 05:47 JST更新

 英系不動産サービス大手ナイト・フランク(Knight Frank)のベトナム現地法人ナイト・フランク・ベトナム(Knight Frank Vietnam)によると、2025年1~6月期におけるホーチミン市の5つ星ホテルの平均宿泊料金は1泊あたり152USD(約2万2500円)となり、前年同期比+2.4%上昇した。新型コロナ流行前の水準まで回復したかたちだ。

 観光需要の回復と査証(ビザ)要件の緩和が背景にある。また、一部の高級ホテルは1泊200USD(約2万9600円)の価格帯で、こうした高価格帯の宿泊施設が平均価格の押し上げに寄与している。

 同市のホテルの総客室数は6月末時点で7304室、平均稼働率は70%超と高水準を維持している。

 カナダに本社を置く商業用不動産サービス会社アビソンヤング(Avison Young)のベトナム現地法人アビソンヤング・ベトナム(Avison Young Vietnam)によれば、ホーチミン市のホテル市場は急速に回復しており、供給構成は高級クラスが53%、中級クラスが26%、ラグジュアリークラスが14%、格安クラスが7%となっている。

 エアビーアンドビー(Airbnb)などの宿泊形態との競争により、格安クラスでは競争が激化しているが、ラグジュアリークラスには今後の成長余地があるとされる。

 新型コロナが流行した2019年から2021年にかけては平均宿泊料金が▲43%下落し、稼働率も一時は24%まで低下したが、2022年以降は回復基調が続いている。2025年には宿泊料金が新型コロナ前の水準に戻り、稼働率も引き続き70%程度を維持すると予測されている。

 2025年から2026年にかけて、新たな5つ星ホテルの開業予定はなく、供給面の圧力は限定的とみられる。一方、2027年以降は、これまで遅延していた一部プロジェクトの開業により、再び市場競争が活発化する可能性がある。

  
  

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