地盤処理・地下工事に強みを持つ地場建設会社フェコン[FCN](Fecon)は、ハノイ市都市鉄道(メトロ)2号線(ナムタンロン~チャンフンダオ間)の最初の工事を落札した。受注額は約2000億VND(約11億円)。
今回受注した工事は、同市スアンディン街区にある約11haのデポ(車両基地)の地盤処理で、工期は499日となる。契約締結後、直ちに着工可能な状態にある。
メトロ2号線は全長11.5kmで、このうち高架区間が2.6km、地下区間が8.9kmとなり、高架駅3駅と地下駅7駅を設置する。2029年の完成を予定しており、市内の渋滞緩和や交通インフラの近代化が期待されている。
FCNは国内の建設会社として初めて同プロジェクトに参加する。これまでホーチミン市メトロ1号線(ベンタイン~スオイティエン間)やハノイ市メトロ3号線(ニョン~ハノイ駅間)で施工実績を重ねてきた。
特にハノイ市メトロ3号線では、ベトナム企業として唯一、トンネル掘削機(Tunnel Boring Machines=TBM)による地下区間のトンネル掘削を担当し、技術力を示した。