シンガポール系ユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOB)は先般発表した最新レポートの中で、2025年におけるベトナムの国内総生産(GDP)成長率予想を前回レポートの+7.5%から+7.7%に上方修正した。
UOBによると、1~9月のGDP成長率は+7.85%と予想を上回る水準で推移しているものの、米国の関税政策など外部リスクを背景に、10~12月は+7.2%にとどまると予想した。政府目標である+8.3~8.5%を達成するには、10~12月の成長率が+9.7~10.5%に達する必要があると指摘している。
これについては、ファム・ミン・チン首相も11月の政府定例会議で、年間目標の達成には10~12月のGDP成長率を+8.4%以上に引き上げる必要があると強調している。
財政省傘下統計局(NSO)の発表によると、7~9月の国内総生産(GDP)成長率(推定値)は前年同期比+8.23%となり、コロナ禍からの回復期だった2022年を除けば、直近10年以上で最も高い伸びを記録した。農業から製造業、サービス業まで幅広い分野で成長が見られ、経済全体の回復基調が鮮明になっている。

