ハノイ市人民委員会は、「ホン川(紅河)景観大通り」の建設プロジェクトについて、12月19日に着工し、ベトナム共産党創立記念日100周年の2030年2月3日の完成を目指す方針を示した。
同プロジェクトは投資総額338兆VND(約1兆9900億円)で、ハノイ市で過去最大規模のインフラ事業となる。官民パートナーシップ(PPP)方式による投資で、BT(建設・譲渡)方式で実施する。
計画面積は1万1000haで、ホン川沿いの16街区・村が対象となる。
プロジェクトは、◇不動産デベロッパー大手MIKグループ(MIK Group)、◇地場系コングロマリット(複合企業)チュオンハイグループ(Truong Hai Group=THACO)子会社のダイクアンミン不動産投資(Dai Quang Minh)、◇バンフー投資[VPI](VP Invest)、◇交通インフラ開発のデオカー(カー峠)グループ(DeoCa Group)の企業連合体が提案し、三井住友銀行(東京都千代田区)が出資する大手民間銀行VPバンク[VPB](VPBank)が資金の手配を約束している。MIKグループは、VPBとコネクションがある。
提案によると、事業区域は以下の3つのゾーンに区分される。
◇ゾーン1(ホンハー橋~タンロン橋):生態緑地公園、自然保護、スポーツ
◇ゾーン2(タンロン橋~タインチー橋):公共、文化、商業、サービス、娯楽
◇ゾーン3(タインチー橋~メーソー橋):商業、サービス、物流、エコ農業公園
地上・水上・地下・上空スペースの有効活用により、経済社会発展や雇用創出、住民の生活の改善に寄与するだけでなく、完成後はホン川沿いの大通りがトゥーリエン橋、チャンフンダオ橋、ゴックホイ橋などと接続し、ハノイ市内の交通の負荷軽減と周辺各省との地域連携を強化することが期待される。

