ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は、日本法人のFPTジャパンホールディングス株式会社(東京都港区)の子会社であるFPTソフトウェアジャパン株式会社(東京都港区)を通じて、鉄鋼・化学・液晶・半導体・自動車などの事業を手掛ける三島光産株式会社(福岡県北九州市)との間で、人工知能(AI)・クラウド・ロボティクス技術を活用した次世代製造基盤の共同開発およびグローバル展開に関する基本合意書を締結した。
今回の締結は、これまで両社が協力して開発を進めてきた三島光産のクラウド型産業プラットフォーム「MK Solution Cloud」およびFPTのAI基盤「AI Mentor」の両プロジェクトをさらに発展・加速させ、製造業におけるAI実装の社会的価値を高めることを目的としている。
今回の協業では、「FPT AI Infrastructure」と「MK Solution Cloud」を連携させ、主要なデジタルツールを統合する。クラウド技術の柔軟性と高いアクセシビリティにより、ローカル環境の構築が不要となり、多様なアプリケーションを一元的に運用できる次世代製造基盤の実現を目指す。
この協業により、制御システム開発・人材育成の生産性向上、標準化、効率化が期待される。さらに、データ環境の整備や現場起点の実装、運用文化の定着を通じて、グローバル展開とブランド確立を目指す。両社は今後、国内外の製造現場への展開を加速し、持続可能な産業基盤の構築に貢献していく方針だ。

