ベトナム国家銀行(中央銀行)傘下のベトナム国家決済社(NAPAS)、中国のフィンテック企業であるアントインターナショナル(Ant International)、みずほ銀行が出資する元国営4大銀行のベトコムバンク[VCB](Vietcombank)は3日、ベトナムと中国間におけるQRコード決済サービスの展開拡大に関する式典を共同で開催した。
これにより、急増する中国人観光客のデジタル決済の利便性が向上し、国境を越えた決済の促進において重要な一歩となる。
中国の観光客がアリペイで支払い可能に
この連携を通じて、中国人観光客は阿里巴巴集団(アリババ=Alibaba)傘下で中国最大規模のオンライン決済サービスを手掛ける支付宝(アリペイ=Alipay)の決済アプリ「アリペイ」を使用して、越境決済の「ベトQRグローバル(VietQRGlobal)」のコードをスキャンし、ベトナム国内のNAPAS加盟店ネットワークでの支払いが可能になる。
対象となるのは、ショッピングモール、小売店、レストラン、ホテル、観光地などだ。決済はNAPASとアントインターナショナルの接続インフラ、およびVCBの決済インフラを通じて行われ、人民元とベトナムドン(VND)の二国間通貨で直接決済される。
観光業と商業への影響
中央銀行決済局のファム・アイン・トゥアン局長は、この越境決済インフラは適正なコストで容易な取引を実現すると強調した。
前年にベトナムを訪れた外国人観光客は前年比+20%増の2120万人に達し、そのうち中国人観光客は同+41.3%増の528万人で全体の25%を占め、トップ市場となっている。
母国と同様の便利な決済体験を提供することで、より多くの観光客を誘致するとともに、ベトナム企業が国際的な顧客に効率よくアプローチし、競争力を高める機会が開かれる。
今後の展望
次の段階として、NAPASとアントインターナショナルは、ベトナム人観光客が中国でベトナム国内銀行の決済アプリを使用してアリペイのQRコードをスキャンし、支払いができる双方向の決済システムを近く展開する予定だ。
現在までにNAPASは、タイ、ラオス、カンボジア、中国との二国間QRコード決済接続を完了しており、今後さらに地域の他の市場へと拡大を続けていく方針だ。

