不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(Vinfast)は、インドのタミル・ナードゥ州トゥトゥクディ(Thoothukudi)にある工場で1万台目となるEVを出荷した。国外初となる生産拠点の正式稼働から1年未満での達成という快挙となった。
インド事業の拡大と販売実績
同工場は面積約400エーカーで、設計能力は年間5万台となっており、将来的には最大15万台まで拡張可能だ。インド国内市場だけでなく、地域の輸出市場向けの生産拠点としての役割も担う。
ビンファストは2025年にスポーツ用多目的車(SUV)「VF 6」および「VF 7」の2車種でインド市場に参入した。2026年には製品ポートフォリオを拡大し、新世代「VF 8」も投入する計画だ。同時に、デリー首都圏(Delhi NCR)やムンバイ、ベンガルール、チェンナイ、ハイデラバード、プネーなどの主要都市で販売網の拡大を推進している。
2026年1~3月期の同国におけるビンファストのEV販売台数は1584台となり、EV市場で上位4ブランドに入った。4月には1231台を引き渡し、14億人超のインド市場において月間1000台を初めて突破した。これにより、インドで活動するEVメーカー17社中4位につけ、同月の市場シェアの約5%を占めた。
ビンファストはインドにおいて、生産や販売だけでなく、充電インフラの開発やアフターサービスの拡充、顧客支援のための金融ソリューションの展開など、EVエコシステムの構築にも注力している。なお、2026年にはアジア地域の販売網拡大を通じて、世界全体でEVを30万台、電動バイクを100万台引き渡すことを目標としている。

