
3日、週初めのベトナム株式市場は、先週末の調整を経て押し目買いが強まり急反発する展開となった。ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは前日比+27.06ポイント(+1.56%)高の1762.84ポイントと大幅に反発して引けた。売買代金は同+1.3%増の19兆2746億VND(約1130億円)へと小幅に増加した。ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスも+8.03ポイント(+2.96%)高の279.28ポイントと反発し、売買代金は9964億VND(約59億円)となった。市場全体では、好調な4~6月決算や中東情勢の緊張緩和に伴う原油安が追い風となった。
大型株と主要セクターの動向
VN30インデックスは+45.62ポイント(+2.44%)高の1917.69ポイントと相場の上昇を力強く牽引した。個別ではテクノロジー大手のFPT情報通信[FPT](+6.86%)がストップ高まで買われ、傘下のFPTリテール[FRT](+6.99%)も3日連続でストップ高を演じた。
また、銀行セクターでは軍隊銀行[MBB](+6.67%)がストップ高寸前まで急騰したほか、ベトコムバンク[VCB](+2.53%)、ヴィエティンバンク[CTG](+3.25%)、テクコムバンク[TCB](+3.45%)、HDバンク[HDB](+3.17%)、サイゴンハノイ銀行[SHB](+3.48%)が上昇した。
証券株も高く、SSI証券[SSI](+4.25%)やVIX証券[VIX](+3.08%)が買われた。
一方、不動産株ではビングループ[VIC](▲0.51%)やビンホームズ[VHM](▲0.07%)が軟調だったが、ダットサイングループ[DXG](+5.34%)やカンディエン不動産[KDH](+3.15%)、ホアンフイ投資金融サービス[TCH](+6.58%)が大幅高となった。
このほかバオベトグループ[BVH](+6.99%)、フーニュアン・ジュエリー[PNJ](+6.94%)、ベトナム航空[HVN](+6.98%)がストップ高を記録した。
海外投資家の動向と市場見通し
海外投資家はHSXで1兆0610億VND(約62億円)の大幅な買い越しとなった。買い越し上位にはFPT(5240億VND=約31億円)やホアファットグループ[HPG](2830億VND=約16億6000万円)、VCB(1360億VND=約8億円)が並んだ。
一方、売り越し上位はナムロン投資[NLG](1150億VND=約6億8000万円)やサコムバンク[STB](720億VND=約4億2000万円)となった。
テクニカル面では、VNインデックスが200日移動平均線の約1770ポイントに迫っており、上値抵抗線付近でのもみ合いや短期的な利益確定売りが想定される。一方、良好な企業業績や海外投資資金の還流が相場を下支えしており、市場の流動性が維持されれば、回復基調が続く見通しだ。また、ベトナム国家銀行(中央銀行)が商業銀行の預貸率(LDR)算定基準を緩和したことも、銀行の資金繰りを支える材料になるとみられる。

