
8日のベトナム株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスとハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスがともに続落した。全般的に売り圧力が強まる中、銀行や証券などの金融株や不動産株を中心に下落し、VNインデックスは1740ポイントの大台を割り込んだ。個別では追証売りに見舞われた銘柄の急落が重石となった一方、原油高を背景に石油・エネルギー関連株や化学肥料株が買われ、逆行高となった。海外投資家は12営業日連続の売り越しとなった。
VN指数14ポイント安、1740ポイント割れ
VNインデックスは、前日比▲14.42ポイント(▲0.82%)安の1738.97ポイントと2営業日続落した。前場はもみ合い展開となったものの、後場にかけて下げ幅を拡大し1740ポイントを下回って引けた。HSXの売買代金は15兆8833億1100万VND(約960億円)となった。
一方、HNXインデックスは前日比▲3.60ポイント(▲1.39%)安の256.22ポイントと続落した。HNXの売買代金は8851億9500万VND(約53.6億円)だった。
金融・不動産株が重石、石油株は逆行高
HSXでは、金融株と不動産株の下落が相場を圧迫した。銀行株ではサイゴンハノイ銀行[SHB]が▲6.94%安とストップ安となったほか、ヴィエティンバンク[CTG]が▲1.85%安、テクコムバンク[TCB]が▲1.24%安と売られた。証券株もVIX証券[VIX]が▲3.42%安、SSI証券[SSI]が▲3.05%安と全面安だった。
不動産株ではビンホームズ[VHM]が▲3.38%安、ビングループ[VIC]が▲0.87%安となった。また、担保株の強制売却(追証売り)が不成立となったことが報じられたコシ[KOS]が▲6.72%安の1万1100VND(約67円)とストップ安を記録した。
一方、石油株が急伸し、ペトロベトナムガス[GAS]が+4.59%高、ペトロリメックス[PLX]が+3.87%高、ペトロベトナム化学肥料[DPM]が+2.31%高となった。
海外勢は12日連続売り越し、資金流出圧力続く
海外投資家は全市場で約451億2200万VND(約2億7300万円)を売り越し、12営業日連続の売り越しとなった。HSXではテクコムバンク[TCB]を約153億1300万VND(約9300万円)、HDバンク[HDB]を約124億4900万VND(約7500万円)、フーニュアン・ジュエリー[PNJ]を約115億4100万VND(約7000万円)売り越した一方、ペトロリメックス[PLX]を約90億7300万VND(約5500万円)買い越した。HNXではペトロベトナム・テクニカル・サービス[PVS]などを買い越した。
年初からの海外投資家による累計売り越し額は102兆2000億VND(約6200億円)を超え、過去最高ペースで推移している。米金利の高止まりやドル高による海外資金流出圧力が続く中、国内の個人投資家や証拠金取引(マージン)資金による下値吸収力がどこまで維持できるかが今後の市場の焦点となる。

