ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)傘下のPVオイル[OIL](PV Oil)の取締役会はこのほど、出光興産株式会社(東京都千代田区)などが出資するギーソン製油石化(Nghi Son Refinery And Petrochemical LLC=NSRP)が運営するギーソン製油所(北中部地方タインホア省)への原油供給事業を展開するため、子会社の国際石油事業(PVOSN)との取引を承認する決議を採択した。
この決議に基づき、OILとPVOSNは同製油所へ原油を供給するコンソーシアムに参加し、国際的なサプライヤーと原油の購入契約を締結する。取引総額は約6億USD(約970億円)となる見込みで、取引は2026年7~12月に実施される。これまで国内の石油製品流通を主軸としていたOILにとって、製油所向けの原料調達に本格的に参入する重要な転換点となる。
同製油所を運営するNSRPは2008年4月、PVN、クウェート石油ヨーロッパ(Kuwait Petroleum Europe=KPE)、出光興産株式会社(東京都千代田区)、三井化学株式会社(東京都中央区)の合弁会社として設立された。同製油所の投資総額は90億USD(約1兆4600億円)に上る。日量20万バレルの処理能力を有し、国内のガソリン需要の約40%を満たしている。
同製油所は当初、クウェート産原油のみを使用する設計だったが、供給源の多様化を進めている。2026年初頭にはアラブ首長国連邦(UAE)産の原油約100万バレルの処理に初めて成功し、今後はクウェート産以外の原油を追加で年間1000万~1200万バレル調達する目標を掲げている。

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