北中部地方タインホア省の養豚場で18日夕方、作業員が有毒ガスを吸い込んで倒れる労働災害が発生し、5人が死亡し、8人が病院に搬送された。現場は密閉された排泄物処理タンクで、内部に高濃度の硫化水素(H2S)が充満していたことが事故の原因とみられている。
事故が起きたのは、養豚事業などを手掛けるダバコグループ[DBC](Dabaco Group)の子会社であるダバコ・タインホア(Dabaco Thanh Hoa)が同省タッククアン村(xa Thach Quang)で運営する施設だ。
18日午後5時30分頃、電気系統の修理を行っていた男性作業員が深さ2mのタンク内に転落した。異変に気付いた同僚らが男性を救出するために防護具を着用せずに次々とタンクに入り、連鎖的にガス中毒に陥った。
救出された8人の作業員は、北部紅河デルタ地方ニンビン省の第2バックマイ病院に緊急搬送されて治療を受けており、容体は快方に向かっているという。
専門家によると、硫化水素は極めて毒性が強く、高濃度になると嗅覚を麻痺させるため、危険に気づきにくい。密閉空間で吸い込むと細胞の呼吸が阻害され、一瞬で意識を失う危険性がある。
専門家は、地下室やタンクなどの密閉空間で倒れている人を発見した場合、無防備な状態で救助に向かわず、事前の換気や専用の防護マスクの着用など安全対策を徹底するよう警告している。


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