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ベト株ニュース - セレクト

HSBC、現在は購入を拡大しない方が良い(2)

[2008/02/22 JST更新]

2) 国内要因

 実際には、ベトナム証券市場の下落は、2つの、まさにベトナム的な要因の結果であると考えられている。

 1つ目の要因は株式会社化計画が首尾よく行われなかったこと。ベトナム外商銀行(ベトコムバンク-VCB)のIPO(新規株式公開)が去年の12月に行われた。このIPOの平均落札価格は最低公募価格より約2%高く、落札した投資家の90%はVCB株を取得するために支払を行った。しかしそれでも、最低公募価格が高すぎる設定だったために、個人投資家は9,000名弱程度がIPOに参加したに過ぎなかった。更に、これまでVCB株を平均落札価格(1株純資産株価-P/Bは11倍)で買うことを受け入れる海外の戦略的パートナーをがまだ見つけることができないでいる。

 一方、今年1月に開催されたサイゴンビール・アルコール飲料(サベコ)のIPOの成功レベルは、VCBより一層低いものとなった。応募株式数は、発行株式数の僅か60%に留まってしまったのである。

 香港上海銀行(HSBC)では、ベトナム政府はIPOで取得できる金額を最大化させることに注目し過ぎ、長期的に株式会社化の魅力を高めていくことの重要性に対する配慮が欠けていた、という評価を下している。他国で株式会社化が行われる場合(例えば80年代のイギリス)には、国内投資家を惹き付け、株式保有文化が形成されることが意図され、IPOの最低公募価格は低いレベルに設定されることが多い。

 2つ目の問題は金融政策。消費者物価指数(CPI)が14%ほど上昇したため、ベトナム管理当局はインフレを抑制するためにあらゆる手段を講じているように見える。証券市場を取り巻く環境として、これは良いものとはいえないという。先月、国家中央銀行は預金準備率を引き上げ、又は政策金利(基準金利)を8.25%から8.75%へ引上げた。銀行間翌日物金利は10%に上昇し、更に旧正月前には27%まで上昇したこともあった。

 そして海外投資家が最も心配している問題は、中銀がドル購入を止めているため、彼らが手に入れられるベトナムドンがない、というだという。

(3)に続く