今月12日、ベトナム産なまず350トンが、アメリカ・ルイジアナ州への輸入を禁止された。これは、ベトナム産なまずから農務省の禁止している抗生物質が検出されたとのアメリカ・食品医薬品局(FDA)による警告を受けて行われた措置だ。その後、アラバマとミシシッピの2州でもベトナム産の一部水産物の販売が禁止された。
アンザン省水産輸出入株式会社(アジフィッシュ、AGIFISH)[銘柄コード:AGF]は、ベトナムの代表的なまず輸出業者だが、同社にこの販売禁止令の影響はあるのだろうか。同社のファン・ティ・ルオム副社長によると、アジフィッシュのアメリカにおける消費市場は上記3州に集中しているわけではないため、販売禁止令の影響は小さいという。実際、同社のアメリカ向け輸出量は、全体の10%以下に過ぎない。60%はヨーロッパ、30%はアジア・オーストラリア・メキシコ向けに輸出されている。