ベトナム乳業株式会社(ビナミルク)[銘柄コード:VNM]は18日、同社製品のパッケージに記載されている表記をめぐる問題について記者会見を開き、表記が誤りであることを認め、改善を約束した。
同社のマイ・キエウ・リエン社長は、「殺菌生乳」と表記された製品の成分の99%は生乳で、残り1%が粉乳であるとし、表示規定に違反していることを認めた。リエン社長は今月10日付けで管理当局に対し、表記の修正を申請したことを明らかにした。それによると、「殺菌生乳」は「殺菌無糖フレッシュ牛乳」に修正される。また、イチゴやチョコレート風味の殺菌牛乳の生乳比率は70~80%で、こちらも「殺菌牛乳」に修正される。
なぜ原料の成分表示をパッケージに表記しないのかとの問いに、リエン社長は、ベトナム及び国際的な規定でも成分表示は義務付けられていないと答えた。ベトナム政府は今年になって表示に関する政令を公布したが、施行は来年3月からとなっている。