ベトイ鉄鋼[銘柄コード:VIS]
昨年11月の中国での税率変更以来、インゴットの価格が高騰し輸入に支障をきたしていた。一方、国内のインゴットサプライヤーは契約を破棄して、違約金を払っても、高いオファーへ納品をする方が利益があるため、VISでは24億ドン(約1,760万円)の違約金を手にしたが、それはVISの生産予定を大きく狂わせた上、予定していた利益も失うことになった。
この状況を打開するために、いろいろと画策したが、唯一利益を出しながら経営を続けていくための方法が、原料調達から製品化までを中国で行い、VISブランドをつけた鋼材を輸入、ベトナム国内で販売するという手法だった。
実施する前に、知的財産局(ベトナム科学技術省)・及び通関総局に対して、同社ブランドつけた鋼材を中国で製造、輸入を行うことについて法的根拠に基づく意見を求めたところ、文書による回答を得たが、どちらでも問題となる点は指摘されなかった。
取締役会の承認を経て、契約後発注を行い、技術・品質監督にはスタッフを派遣した。3月の末にはベトナムへ到着する、という予定であった。
ビジネス上の理由からVISはこのことを公にはしていなかったが、上記関係当局に意見などを聞いたことから、このことが同業他社並びに鉄鋼協会へ漏洩することになった。彼らは猛烈な反対を表明したが、VISでは法的根拠については十分に調査をしていると考えている。
こうした中で一部メディアは、法的根拠などの事情に精通せず、報道を行っていると思われる。
VISでは、一時的な市場の需給関係を解決するために、このような方法を取ったが、長期的なビジョンでは、年間生産40万トンのインゴット生産工場設立をハイフォンで推し進めており、自社消費後も市場にインゴットを供給できることになると予想している。


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