株価が8月3日の29万8,000ドンから8月16日の44万2,000ドンまで続伸して来たBMC銘柄は、9営業日続伸し再び記録を作った(8月22日の終値は47万2,000ドン)。今回の続伸では株価が連日ストップ高せず、毎日の売買高も増加したので前回ほど良い記録ではないが、市場が軟調に入っているにもかかわらず続伸しているBMC銘柄の動きは際立っていると言える。
BMCの急騰については、多くの投資家は株価操作という現象があったのではないかと心配している。つまり、株を大量に買い仕舞い込む現象が、BMCの株価を高く引き上げた主な要因とする考え方である。しかし、この考えに根拠はあまりない。今回の株価上昇過程はこのことを証明した。6月の続伸では次の日の株価を確定するため、毎日僅か10株が取引されたが、今回の続伸では毎日の平均売買高は4万株に達した。
アナリストによると、BMCをはじめ稀少銘柄の急騰を評価するためには全体的な見解が必要だとのことだ。基本的に投資家は活動経緯、利益と好材料に基づき評価すべきだ。実際には通常稀少と言われる銘柄には利益の急増という長所があることが多い。例えば、BMCの2007年度第2四半期の利益は102億ドンに達し、第1四半期の利益(115億ドン)に近づいたが、2006年度の年間利益は188億ドンである。その他、BMCはチタン加工工場に投資するため、今年中に2対1による株式分割で増資を行うという好材料もある。BMCにはこの貴重な鉱産物の採掘区域を拡大する計画もあるようだ。
ホーチミン市にある証券会社の社長によると、BMCの株価を大きく上昇させたもう1つの要因は、需給関係のバランスであるという。BMCの株価は、6月11日時点のピーク(57万5,000ドン)から7月末、8月初頭には30万ドン以下まで大幅下落したため、その後反発し、それがこれまで続いている。これに対して、BMCが連日ストップ安をつけていた間、また再び株価が上昇し、期待価格で売却することを想定し、投資家はこれらの価格で購入していたという。株価がよく変動する銘柄に対する流行の安全な投資方法だという。投資家はこの方法によってリスクを減少させていると考えている。最近のBMCの売買高が以前と比べて格段多くなっているのはそのためであるという見方もある。
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