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　畜産飼料、食品・飲料、鉱山採掘、金融事業を手掛けるマサングループ[MSN](Masan Group)子会社のザ・シェルパ(The Sherpa)は25日、カフェチェーン大手「フックロン(Phuc Long)」を所有するフックロン・ヘリテージ(Phuc Long Heritage)株20％を取得する契約を締結したと発表した。

　取得額は1500万USD(約16億4000万円)。これに基づく同カフェチェーンの価値評価は7500万USD(約82億円)の計算となる。

　このほか、MSN子会社でスーパーマーケット「ビンマート(VinMart)」とコンビニエンスストア「ビンマート・プラス(VinMart+)」の小売チェーン(全国2200店舗)を運営するビンコマース貿易サービス(ビンコマース＝Vincommerce＝VCM)は、フックロン・ヘリテージと協力し、ビンマート・プラス内にフックロンの小型売店を設置する。

　VCMは直近3か月の間に、ホーチミン市でフックロンの小型売店4か所を試験的に展開しており、今後1年半～2年の間に1000か所に増やす計画。また、フックロンの海外市場参入を目指す。

　契約によると、フックロンの小型売店はビンマート・プラスの売上高の20％に貢献する。小売チェーンの利益率も現在から+4％上昇する見込み。

　フックロンは現在、ホーチミン市とハノイ市を中心に7省・市でカフェ約60店舗を運営している。2019年の売上高は前年比+65％増の7790億VND(約37億円)、税引前利益は同5倍の200億VND(約9500万円)の大幅な増収増益だった。