畜産、食品・飲料、小売、鉱山採掘を手掛ける民間複合企業マサングループ[MSN](Masan Group)は、24時間営業のコンビニエンスストア(CVS)の新ブランド「ウィン・オン(WiN on)」の展開に向けて準備を進めていると報じられた。
ハノイ市では1号店の開店準備が進められている。報道によると、10月中にハノイ市とホーチミン市で計5店舗を試験展開する計画だ。MSNはこの計画について正式なコメントを発表していない。Z世代の消費動向を背景に成長するCVS市場に参入し、米系「サークルK(Circle K)」や韓国系「GS25」などの既存大手と競合するとみられる。
新業態の展開戦略と運営上の課題
デジタルマーケティング会社のDPSメディア(DPS.MEDIA)の推計によると、2025年のベトナムのCVS市場規模は12兆1600億VND(約740億円)で、年平均成長率(CAGR)は+13%を超えるとされる。
MSN傘下の小売子会社ウィンコマース貿易サービス(Wincommerce=WCM)は、既存の「ウィンマート・プラス(WinMart+)」を24時間営業に転換せず、都市部の若年層や夜間の需要に対応する新業態を展開する方針と報じられている。新チェーンでは、既存のサプライチェーンや顧客データを活用するほか、グループ傘下のカフェチェーン大手「フックロン(Phuc Long)」の商品を導入する可能性もある。
一方、24時間営業に伴うコスト管理や、近隣のミニスーパー「ウィンマート・プラス」との顧客の奪い合い(カニバリゼーション)の防止が課題となる。専門家は、小売事業全体での実質的な増収が成功の鍵を握ると指摘している。


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