石油・ガソリン小売最大手ペトロリメックス[PLX](Petrolimex)は、8月1日からホーチミン市内のガソリンスタンドでバイオエタノール10%混合ガソリン「E10」の試験販売を開始すると発表した。
ガソリンE10は、環境に優しく、温室効果ガスの排出削減にも寄与し、グローバルなエネルギー転換の流れに適応した燃料とされている。
商工省は、カーボンニュートラルを達成するための一環として、2026年1月1日から全国でガソリンE10を普及させることを提案している。同省は全国での普及に向けて、輸送・流通手段を含めた供給体制の準備を進めるよう燃料事業者に求めている。
PLXは国内市場で約50%のシェアを占める業界最大手。全国のガソリンスタンド約1万7000か所のうち、5500か所超がPLXの直営店または代理店で構成されており、流通と供給において中核的な役割を果たしている。
PLXは、ガソリンE10の導入に全面的に賛同すると表明している。今回の試験販売は、市場の反応や消費者の行動、供給体制の対応力を評価することが目的だ。