地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)はこのほど、インドネシア自動車工業会(GAIKINDO)に正式加盟した。
GAIKINDOへの加盟により、ビンファストはインドネシア市場での消費者との接点を拡大し、EVの普及促進に弾みをつけるとともに、同国の持続可能な自動車産業の政策形成にも積極的に関与していく方針だ。
GAIKINDOは1969年に設立された業界団体で、インドネシア政府と自動車関連企業をつなぐ役割を担っており、現在は環境に優しい車両への転換を支援する動きを強めている。
ビンファストはインドネシアにおいて、西ジャワ州スバン県(Subang)に組み立て工場を建設するほか、EVタクシーサービス「グリーンGSM(Green GSM)」や充電スタンド「V-GREEN」を展開するなど、EVエコシステムの構築を加速させている。
また、進出からわずか1年余りで5車種のEVを発表し、主要都市にショールーム24店舗を展開している。正規サービス拠点の拡充も進めており、年内には全国で数百拠点を目指している。
さらに、「V-GREEN」での無料充電、金利0%の購入ローン支援、最大90%での買い取り保証といった魅力的な販売施策も打ち出しており、現地市場での存在感を高めている。