
9日のベトナム株式市場は、中東情勢の緊迫化に伴う世界的な供給懸念から原油価格が上昇し、石油・ガス関連株に強い買いが入ったものの、前日まで上昇していた不動産や銀行、証券などの主要セクターで利益確定売りが優勢となり、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは反落した。一方、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは続伸した。
インデックスと売買代金の動向
VNインデックスは前日比▲13.00ポイント(▲0.70%)下落の1840.70で引けた。HSXの売買代金は約14兆6430億VND(約900億円)と前日から大幅に減少した。地政学的リスクへの警戒感から取引開始直後から売りが先行し、終日マイナス圏での推移となった。
一方、HNXインデックスは前日比+6.28ポイント(+2.09%)上昇の306.67となった。HNXの売買代金は約1兆0970億VND(約68億円)だった。
大型株とセクター別の動き
原油高の思惑からエネルギーセクターが市場の牽引役となり、ペトロベトナム製油石化[BSR]が+4.98%、ペトロベトナムガス[GAS]が+2.94%、ペトロベトナム・ドリリング[PVD]が+2.30%、ペトロリメックス[PLX]が+2.13%上昇した。
対照的に、不動産や銀行、証券といった主要セクターは軟調だった。不動産では、ビングループ[VIC]が+0.14%、バンフー不動産開発[VPI]が+2.44%上昇したものの、ビンホームズ[VHM]が▲0.87%、ビンコムリテール[VRE]が▲0.55%、ノバランド不動産投資グループ[NVL]が▲1.58%下落するなど、多くの銘柄が調整した。
また、連日注目を集めていたフーニュアン・ジュエリー[PNJ]は、自社株買い方針の発表にもかかわらず▲3.85%と再び下落した。
海外投資家の動向と今後の見通し
海外投資家は市場全体で約4800億VND(約29億6000万円)の売り越しとなった。個別では、テクコムバンク[TCB]を約899億5000万VND(約5億5500万円)売り越した半面、ペトロベトナム製油石化[BSR]を約743億8000万VND(約4億6000万円)買い越した。
今後の見通しについて証券会社は、VNインデックスが1835ポイントの下値支持線を維持していることを好感しつつも、MA5やMA10が依然として右肩下がりであるため回復の持続性には不透明感が残ると分析している。当面は1855から1860ポイント付近が上値抵抗線として意識され、ファンダメンタルズが堅調な銘柄や国営資本の売却に関連する銘柄への選別投資が推奨されている。


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