
2日のベトナム株式市場は、慎重な投資家心理が支配的となる中で流動性が低下し、VNインデックスは反落した。ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは前日比▲0.86ポイント(▲0.05%)安の1866.35ポイントで取引を終えた。売買代金は17兆2378億VND(約1060億円)と前日から微増した。一方、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは前日比▲6.43ポイント(▲2.05%)安の306.73ポイントへ下落した。売買代金は8683億VND(約54億円)に減少した。
銀行株が相場の重しに
この日の市場で最もネガティブな動きを見せたのは、市場の「背骨」とされる銀行セクターだった。大型株が軒並み下落し、指数全体に大きな下押し圧力をかけた。ベトナム投資開発銀行[BID]が▲1.16%、ベトコムバンク[VCB]が▲1.43%、テクコムバンク[TCB]が▲1.31%、LPバンク[LPB]が▲1.88%と、いずれも1%を超える下落となった。
銀行株のほか、ペトロベトナム製油石化[BSR]が▲2.16%、ビンパール[VPL]が▲1.36%など、エネルギーや工業、消費財セクターの大型株にも調整圧力が波及した。
ビングループ[VIC]が相場を下支え、証券株は中小型銘柄に資金流入
市場全体で下落銘柄が優勢となる中、VICとビンホームズ[VHM]の2銘柄が市場の注目を集めた。終値でVICが+1.47%、VHMが+1.14%となり、積極的な買い需要が株価を押し上げただけでなく、VNインデックスの大幅な下落を食い止める重要な「盾」としての役割を果たした。
不動産セクター全体では、資金流入の弱まりからダットサイングループ[DXG]が▲2.76%、キンバックシティーグループ[KBC]が▲1.51%など大半が下落したが、VICの回復に支えられて小幅な上昇に転じる銘柄も見られた。
一方、証券セクターは明確な二極化の様相を呈した。投機的資金が一部の中小型株に集中し、ロンベト証券[VDS]が+4.20%、FPT証券[FTS]が+3.72%、ホーチミン市証券[HCM]が+3.20%と大きく上昇し、HNX市場ではバオベト証券[BVS]が+9.82%のストップ高を記録した。
海外投資家は売り越し姿勢に
海外投資家は強力な売り越しに転じた。市場に慎重な心理が広がっていることが海外資金の動向からも伺える。HSXでは約4390億VND(約26億円)の売り越しとなった。一方、VICに対しては約2080億VND(約12億7000万円)の強力な買い越しを見せ、同株の上昇を後押しする重要な要因となった。HNXでは約168億VND(約1億0400万円)の買い越しとなった。
今後の見通し
ベトナム株式市場は現在、再蓄積の段階に入っており、投資家の間では様子見姿勢が強まっている。大半のセクターで調整が進む中、VNインデックスが小幅な下落にとどまったことは、大口の資金が依然として指数水準を維持しようと機能していることを示している。今後の取引では、流動性の改善や資金動向のより明確なシグナルが現れるかが注目される。


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