不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の非営利大学「ビン・ユニ(VinUni)」(ハノイ市)で28日に開催された卒業式に、ヒューマノイドロボット「ダイノ(Dyno)」がサプライズ登場した。Dynoは流暢なスピーチを行い、卒業生に向けて採用の呼びかけも行って出席者を驚かせた。
自身の学習体験と卒業生へのエール
Dynoは、VIC傘下でヒューマノイドロボットの研究開発、製造、技術移転を手掛けるビンダイナミクス(VinDynamics)が開発した人型ロボットだ。同社のラー・マイン・フン会長に呼ばれると、卒業生用のガウンをまとったDynoが拍手と歓声の中、ステージに登壇した。
「私はベトナムで生まれました」と挨拶したDynoは、最初は歩けず何度も転んだが、開発者の根気強い調整により歩き、踊れるようになったと自身の学習の軌跡を語った。さらに、「私はベトナム人が生み出せるものの代表であり、皆さんは未来の代表だ」と卒業生にメッセージを送った。
ユーモアを交えた「採用」活動
スピーチの最後には、同社でビン・ユニの学生や卒業生が10人働いていることに触れ、「ベトナムから世界へロボット業界の未来を築きたいなら、あなたのためのポジションがあるかもしれない」とユーモアを交えて採用活動を行った。人間のような間合いや自然なジェスチャーは、出席者を大きく驚かせた。
マルチタスクアシスタントとしての展望
Dynoは人工知能(AI)と環境認識センサーを統合し、マルチタスクアシスタントを目指して開発されている。都市区での警備や家庭用アシスタントを想定しており、6月上旬にはオーストリアと台湾のテクノロジーイベントで国際デビューを果たした。2025年9月に設立されたビンダイナミクスは、世界展開を見据えている。これに先立ち、VIC傘下の国内のサファリパーク型動植物園でも多言語による案内役としてDynoが試験運用され、柔軟な状況処理と人間との自然な対話能力を示している。


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