
17日のベトナム株式市場は、前週からの慎重姿勢が引き継がれ、VNインデックスとHNXインデックスがそろって続落した。ホーチミン市場のVNインデックスは、前営業日比▲1.62ポイント(▲0.09%)安の1727.46ポイントで取引を終えた。ハノイ市場のHNXインデックスも、前営業日比▲1.35ポイント(▲0.48%)安の278.64ポイントとなった。
今週控える複数の重要イベントを前に投資家の様子見姿勢が強まり、市場全体の売買代金は約1か月ぶりの低水準に沈んだ。ホーチミン市場の売買代金は、前営業日比▲28.4%減の13兆8860億VND(約840億円)だった。ハノイ市場の売買代金は6210億VND(約38億円)となった。
銀行株とビングループが重石、中小型株は逆行高
取引では銀行セクターと不動産大手の動向が相場の重石となった。銀行株では、LPバンク[LPB]が▲2.86%、VPバンク[VPB]が▲1.39%、アジアコマーシャル銀行[ACB]が▲1.35%下落した一方、サコムバンク[STB]が+2.63%、HDバンク[HDB]が+1.51%上昇した。
証券株も分化し、VIX証券[VIX]が▲0.74%下落した一方、SSI証券[SSI]は+1.02%上昇した。
不動産株では、ビングループ[VIC]が▲1.20%、ベカメックスグループ[BCM]が▲2.44%下落したが、中小型不動産株には買いが入り、ナムロン投資[NLG]が+4.17%、ホーチミン市インフラ投資[CII]が+5.73%上昇した。
原油高を背景にエネルギー関連株が上昇
一方、ホルムズ海峡を巡る供給懸念を背景に国際原油価格が上昇し、エネルギー関連株が相場を下支えした。個別では、ペトロベトナムガス[GAS]が+4.08%、ペトロベトナム製油石化[BSR]が+2.56%、ペトロリメックス[PLX]が+1.28%上昇した。
このほか、小売大手のFPTリテール[FRT]が+2.87%、テーゾイジードン投資[MWG]が+1.52%上昇し、堅調な動きを維持した。
重要イベント控え手控え姿勢、海外投資家は売り越し
21日に予定されているFTSEラッセル(FTSE Russell)による格上げに伴う指数構成銘柄の発表を控え、市場の買い手控え姿勢は強かった。需給面では、海外投資家が全市場で5890億VND(約36億円)の売り越しを記録したことが重石となった。特にVICが2370億VND(約14億3000万円)、ビンホームズ[VHM]が1060億VND(約6億4000万円)と集中的に売却された。一方、テクコムバンク[TCB]には590億VND(約3億6000万円)の買い越しが入った。
割安感と業績成長が中長期の支えとの見方
今後の見通しについて、専門家らは現在のバリュエーションの割安感を指摘し、中長期的な戦略を持つ優良銘柄の買い好機とみている。2026年は企業利益の高い伸びが期待されている。インフラ開発に伴う大規模な資金需要が金利の上昇圧力となる可能性があるほか、為替やインフレにもなお注意が必要だ。政府も2026年7~12月はインフレ圧力が高いとの認識を示している。過去の相場局面との単純比較は難しいが、中長期では業績成長と割安感が株価の支えになるとの見方がある。


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