英系総合不動産サービス会社のサヴィルズ・ベトナム(Savills Vietnam)が発表した2026年7~9月のハノイ市不動産市場レポートによると、同市の分譲マンション市場は新規供給が前年同期比▲51%減、取引戸数が同▲48%減となり、低迷が続いている。特に20億~40億VND(約1220万~2440万円)の手頃な価格帯のマンションが市場からほぼ姿を消し、住宅購入者の選択肢が狭まっている。
価格面では、新築の平均売出価格が3四半期連続で前期比下落した。一方、中古マンションの平均価格は前四半期比で下落したものの、前年同期比では上昇している。新築と中古の価格差はA級マンションで28%と最も大きく、B級でも17%に達した。
また、庭付き一戸建てやタウンハウスの供給量は、都市鉄道(メトロ)5号線の整備を見据えた沿線開発やホアラックハイテクパーク(HHTP)周辺の住宅開発などを背景に前年同期比+5%増となったが、高値や金利負担への警戒感から取引は低調にとどまっている。
なお、10~12月には11プロジェクトから分譲マンション約7000戸の新規供給が見込まれている。
7~9月に成約したマンションの70%以上が60億VND(約3660万円)超の高額物件であり、新築の平均価格は1m2当たり約1億0700万VND(約65万円)に達している。比較的価格の低いC級マンションの一次販売市場における供給量は2022年以降、年平均▲27%減少しており、手頃な住宅の慢性的な不足が市民の持ち家取得を一段と難しくしている。


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