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　情報技術(IT)最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)傘下で、国内最大規模の薬局チェーン「ロンチャウ(Long Chau)」を運営するFPTリテール[FRT](FPT Retail)は10月末、米大手製薬企業アボット(Abbott)との間で包括的な戦略的事業提携契約を締結した。

　今回の提携は、両社の協力関係を新たな段階へと引き上げるためのもの。契約によると、両社は遠隔医療、科学データの共有、医療従事者の専門研修など幅広い分野で協力を進める。また、オンライン健康相談プラットフォームの共同開発を行うほか、高品質な医療製品・ソリューション、特に◇心血管疾患、◇女性の健康、◇糖尿病管理、◇インフルエンザ予防に関するソリューションへのアクセス拡大を図る。

　FRTの責任者は締結式で、「今回の事業提携は新たな節目であるとともに、すべてのベトナムの家庭に平等で、人道的かつ高品質な医療サービスを届けるという決意を示すための行動だ」とコメントした。

　FRTは現在、ベトナム全国で「ロンチャウ」ブランドの薬局約2400か所、同ブランドの予防接種センター約200か所を展開している。

　なお、同社は同日、ドメスコ医療輸出入[DMC](Domesco)との間でも戦略的事業提携契約を締結した。契約によると、双方は医薬専門教育の実施やサプライチェーンの最適化、治療薬・サプリメントの品目拡大などで協力する。