ホーチミン市人民委員会は1日、ニャーゾン・カインホイ埠頭で、ホーチミン市改名50周年(1976年7月2日~2026年7月2日)を記念して、8件のインフラプロジェクトの起工式を一斉に開催した。投資総額は253兆0330億VND(約1兆5600億円)に上る。
地域間を結ぶ戦略的交通ネットワークを形成
8件のプロジェクトは北西から南東へと直線状に配置され、カンボジア国境の南部地方タイニン省モクバイ国際国境検問所からホーチミン市中心部を経て、旧バリア・ブンタウ省のブンタウやホーチャムの沿岸部へと至る戦略的接続軸を形成する。
財源は公共投資、官民パートナーシップ(PPP)方式、民間投資など多岐にわたる。
8件のインフラプロジェクトの概要
起工された8件のプロジェクトは以下の通り。
◇ホーチミン~モクバイ間高速道路(第1期)
◇ベンルック(タイニン省)~ロンタイン(東南部地方ドンナイ市)間高速道路とルンサック通り(ホーチミン市)の交差点
◇ベンルック~ロンタイン間高速道路と国道50号線の交差点
◇ホーチャム~ロンタイン国際空港間高速道路
◇ビンティエン橋・道路
◇カイメップハ総合コンテナ港(第1期):地場コングロマリットのゲレクシムコグループ(Geleximco Group)、国際輸送・貿易(ITC Corp)、国家資本投資経営総公社(State Capital Investment Corporation=SCIC)のコンソーシアムが投資。
◇ニャーゾン港・カインホイ文化公園およびバクダン船着場公共緑地:観光不動産開発を中核とする地場系コングロマリット(複合企業)サングループ(Sun Group)が投資。
◇カンゾー~ブンタウ海上横断道路:不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)が投資。
プロジェクトがもたらす経済・社会的効果
これらのプロジェクトは、内陸部の交通渋滞を解消し、海洋開発の可能性を広げるとともに、東南アジア諸国連合(ASEAN)各国へのアクセス向上が期待されている。
中でも、VICが投資するカンゾー~ブンタウ海上横断道路は全長約14.6km、全線6車線で、設計速度は時速80km、投資総額は93兆VND(約5700億円)と見込まれている。同プロジェクトには8.1kmの海上橋や3.9kmの海底トンネルが含まれており、完成すれば両地域間の移動時間が約10分に短縮されるとともに、ベトナム初かつ最大規模の海底・海上交通インフラとなる見通しだ。


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