
19日の株式市場は、エネルギー、ゴム、肥料、化学といったセクターを中心に利益確定売りや売り圧力が強まり、相場を支える銘柄が少なかったことで、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは反落した。
前日に史上最高値を更新した反動から投資家の慎重姿勢が目立ち、売買代金が増加する一方で多くの銘柄が下落する展開となった。
インデックスおよび売買代金の動向
VNインデックスは前日比▲15.01ポイント(▲0.78%)下落し、1912.93ポイントで取引を終えた。下落した銘柄数が上昇した銘柄数を圧倒しており、上昇の勢いが市場全体に広がっていないことを示している。HSXの売買代金は前日から+21.4%増加し、32兆3587億VND(約1950億円)に達した。
一方で、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは一時下落したものの引けにかけて持ち直し、前日比+0.25ポイント(+0.10%)上昇の259.5ポイントで引けた。HNXの売買代金は前日比▲13.6%減の1兆6767億VND(約101億円)となった。
セクターおよび大型株の動向
HSXでは、エネルギーやゴム関連の大型株に売りが集中した。ビンソン製油石化[BSR]が▲6.88%、ペトロリメックス[PLX]が▲6.98%、ペトロベトナムガス[GAS]が▲6.99%、ベトナムゴム工業グループ[GVR]が▲7.0%といずれもストップ安水準まで急落した。
このほか、ペトロベトナム運輸[PVT]が▲6.92%、ペトロベトナム・ドリリング[PVD]が▲6.98%、フオックホアゴム[PHR]が▲6.97%下落した。
一方で、ベトテル建設[CTR]が+6.99%、PC1グループ[PC1]が+6.80%とストップ高を記録し、グレックスグループ[GEX]が+3.43%、マリタイムバンク[MSB]が+3.96%上昇するなど、一部の銘柄には強い買いがみられた。
HNXでも石油関連のペトロベトナム・ケミカル・サービス[PVC]が▲6.55%、ペトロベトナム・テクニカル・サービス[PVS]が▲5.88%と大きく下落した。
海外投資家の動向と今後の見通し
海外投資家は全体で売り越しとなり、HSXでは約7420億VND(約45億円)の売り越し、HNXでは約750億VND(約4.5億円)の売り越しを記録した。
軍隊銀行[MBB]やSSI証券[SSI]などが大きく売り越された半面、ベトコムバンク[VCB]には約5940億VND(約36億円)の強い買いが入った。
証券会社の今後の見通しについては、VNインデックスが上昇トレンドを維持しているものの、高値圏での振れ幅が大きく、慎重な取引が推奨されている。また、相場の牽引役として期待される銀行株が持続的な上昇に向かうには、信用成長や資産の質に関する実質的な改善の兆しが必要になると専門家は分析している。
前日の18日には、ベトナム国家銀行(中央銀行)による預貸率規制緩和の期待などを背景に銀行株やエネルギー株が相場を牽引し、VNインデックスは史上最高値を更新していた。しかし、流動性供給の実質的な効果は限定的との見方も広がり、19日はテクニカル指標にも過熱感が出ていたことから利益確定売りが優勢となった。
今後は市場の資金循環や各セクターのファンダメンタルズを見極めながらの選別投資が相場の鍵になると予想される。


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