
21日のベトナム株式市場は、前日の大幅下落の余波を受け、VNインデックスおよびHNXインデックスはともに続落した。海外投資家は全体で小幅な買い越しとなったものの、投資家心理は依然として慎重で、流動性は低水準にとどまった。多くの銘柄で売り圧力が継続し、相場は終日軟調な展開となった。
インデックス動向と売買代金
ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは続落し、前日比▲12.95ポイント(▲0.74%)の1730.56ポイントで引けた。HSXの売買代金は同▲14.3%減の16兆7799億VND(約1030億円)となり、流動性が低下した。ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスも続落し、同▲3.67ポイント(▲1.29%)の280.74ポイントで取引を終えた。HNXの売買代金は同▲48.7%減の6703億VND(約41億円)に大きく落ち込んだ。
セクター別の動きと大型株の動向
HSXでは、海外投資家が約690億VND(約4億円)の買い越しとなった。サイゴンハノイ銀行[SHB]やHDバンク[HDB]、ビナミルク[VNM]などの大型株に資金が流入した一方で、ビングループ[VIC](▲1.23%)やペトロベトナムガス[GAS](▲6.98%)が下落し、インデックスの重荷となった。さらに、ビンズオンACC投資建設[ACC](▲6.91%)やフーニュアン・ジュエリー[PNJ](▲6.95%)などの銘柄も強い売り圧力を受けた。
反面、SSI証券[SSI](+2.20%)やLPバンク[LPB](+2.06%)などは小幅な上昇を見せた。
HNXでは、海外投資家が約490億VND(約3億円)の売り越しとなり、ペトロベトナム・テクニカル・サービス[PVS](▲8.17%)などが売られた。
株価下落と売買代金減少の要因・背景
今回の下落と流動性低下の背景には、前日のパニック売りによる投資家心理の悪化がある。寄り付き直後から売りが先行してVNインデックスは一時1720ポイント付近まで下落し、その後押し目買いにより下げ渋る場面も見られた。しかし、市場全体の買い意欲は乏しく、様子見姿勢が強まったことで売買代金は低迷し、相場を牽引する明確な材料を欠く状態となった。
今後の見通し
証券各社は、連日の下落によりマージンコールに伴う強制売却や損切りの圧力が和らぎつつあり、1700から1730ポイント付近で短期的な均衡点を形成する可能性があると指摘している。ただし、流動性が低水準にあるため、本格的な上昇トレンドへの転換には時間を要する見込みだ。投資家に対しては、新規の買いを控えて現金比率を高く保ち、ファンダメンタルズが堅調な銀行株や証券株の動向を注視しつつ、新たな下値支持線の形成を待つよう推奨されている。
前日の20日には、VNインデックスが40ポイントを超える急落となり、マージンコールに伴う強制売却の連鎖でストップ安が続出する波乱の展開となっていた。この日の市場は、前日の大きな変動を受け、自律反発への期待と警戒感が交錯し、薄商いの中で方向感を模索する動きとなった。今後は4~6月決算の発表が本格化する時期に入り、業績動向に応じた銘柄間の二極化がさらに進むと予想されている。


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