
17日のベトナム株式市場は、前日の大幅反発から一転して売りが優勢となり、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは反落した。一方でハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは反発して取引を終えた。流動性は前日から大きく低下し、依然として投資家の慎重な姿勢が目立っている。
インデックスと売買代金の動向
HSXでは、VNインデックスが前日比▲16.79ポイント(▲0.93%)下落の1787.45で引けた。HSXの売買代金は11兆6453億VND(約719億円)となり、前日から▲39.6%減少して流動性が著しく低下した。HNXでは、HNXインデックスが同+3.38ポイント(+1.17%)上昇の291.7となった。HNXの売買代金は同▲50.8%減の6482億VND(約40億円)だった。
要因・背景およびセクター別の動き
この日の相場は、短期的な調整リスクへの警戒感から幅広い銘柄で利益確定売りが先行した。特に不動産セクターが相場を大きく押し下げ、ビングループ[VIC]が▲1.35%、ビンホームズ[VHM]が▲1.61%と下落し、2銘柄でインデックスを約7ポイント押し下げた。
さらに証券セクターや、ペトロベトナム製油石化[BSR]などの石油関連株も全面安の展開となった。銀行セクターは混調となり、テクコムバンク[TCB]や軍隊銀行[MBB]が下落した一方で、サコムバンク[STB]などは上昇した。HNXでも主要な証券株などは軟調に推移したが、タイホールディングス[THD]が+6.0%超の上昇となり指数を牽引した。
大型株の動向
下落基調のなかで、フーニュアン・ジュエリー[PNJ]とビナミルク[VNM]が逆行高を演じ、相場を下支えした。密輸事件を巡る報道を受けて2営業日連続でストップ安付近まで下落していたPNJは、第三者機関による品質およびサプライチェーンの監査実施を発表したことが好感され、底値買いが流入し+5.13%と急騰した。また、VNMも配当の権利確定を前に買いが集まり、+4.98%と大きく上昇した。
今後の見通し
海外投資家はHSX全体で約7000億VND(約43億円)の売り越しとなった。今後の見通しについて証券各社は、VNインデックスが依然として主要な移動平均線を下回っていることから、短期的には調整リスクが残ると指摘している。1740~1750ポイント付近が強力な下値支持線として機能するか見極める必要があり、投資家には反発局面では持ち高を縮小し、新規買いは慎重に判断するよう推奨している。
直近の市場は、海外市場の不確実性やマクロ要因への警戒から売り圧力が優勢となる場面が続いていた。前日の16日には強力な底値買いにより一時的に1800ポイントを回復する大反発を見せたものの、17日は再び1800ポイントの大台を割り込んでおり、相場の方向感に欠ける不安定な状況が続いている。


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