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前日反落したホーチミン市場は、原油価格が下落したことで投資家は更に慎重姿勢を強め、朝方からペトロベトナムガス[GAS]、ペトロベトナム・ドリリング[PVD]が値を下げたほか、ビナミルク[VNM]も下落。一方でビングループ[VIC]が値を上げてインデックスは前日終値を挟んで大きく値動きしたが、後場に入ってマサンインベストメントグループ[MSN]が下落すると、インデックスは一時565へ。その後、MSN、GASが回復したほか、VIC、ベトコムバンク[VCB]が急上昇してインデックスを押し上げ、+1.42ポイント(+0.25％)高の572.08で引け、反発した。但し、上がり銘柄数より下がり銘柄数のほうが上回っている。

これまで軟調な取引が続いていた金融株が回復。銀行株は小幅上昇に留まったものの、下がり銘柄なし。保険株でベトナム投資開発銀行保険[BIC]がストップ高。一方、不動産株は引き続き軟調。取引が目立ったのはペトロベトナム・第2ニョンチャック電力[NT2]で、活発に取引されてストップ高。朝方開催されたNT2株主総会で、2015年配当はすでに実施済みの額面比9％(900VND＝約4.6円)の現金配当に加え、現金配当13％(1300VND＝約6.6円)、株式配当4％を実施する案が通過したことなどが好感された。2016年配当は額面比20％の見通し。また、3つ目の工業団地建設へ投資すると報じられたロンハウ建設[LHG]が大幅上昇、ティエンフォン技術[ITD]がストップ高した。

ハノイ市場は、▲0.50ポイント(▲0.62％)安で続落。ペトロベトナムテクニカルサービス[PVS]をはじめペトロベトナム関連が下げたほか、アジアコマーシャル銀行[ACB]、サイゴンハノイ商業株式銀行[SHB]も小幅下落。IB証券[VIX]、VNダイレクト証券[VND]など証券株も値を下げた。