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前日3営業日ぶりに反落したホーチミン市場は、今週連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていること、原油相場が軟調なことを受けて朝方の投資家は慎重。ペトロベトナムガス[GAS]、ペトロベトナム・ドリリング[PVD]の下落がインデックスを押し下げたが、ビングループ[VIC]をはじめとする不動産株や、ベトコムバンク[VCB]、5日続伸のバオベトグループ[BVH]が上昇してインデックスがプラスに浮上すると、市場心理は好転。しばらくは595をはさんだ展開だったが、GASがプラスを回復、終盤でVCBが上昇したほか、BVHがストップ高してインデックスを押し上げ、+6.90ポイント(+1.17％)高の598.48で高値引け。年初来高値を更新した。

金融株はVCB、BVH以外の銘柄に目立った値動きはなく、銀行株ではベトナム投資開発銀行[BID]、ヴィエティンバンク[CTG]、サコムバンク[STB]が小幅安。一方、不動産株の上昇が目立ち、売買高トップのFLCグループ[FLC]がストップ高。およそ+1兆8000億VND(約90億円)増資して資本金を7兆VND(約350億円)とする計画が証券委員会に承認されたとの情報が好感された。また、売買高2番手につけたホアン・アイン・ザライ[HAG]は、債権者から債務再編への支援策が提出されたとの情報で前日に続きストップ高。子会社のホアン・アイン・ザライ国際農業[HNG]も引き続きストップ高に。鉄鋼関連ではホアセン鉄鋼グループ[HSG]が上昇したほか、ティエンレン鉄鋼グループ[TLH]がストップ高した。

ハノイ市場も、+0.09ポイント(+0.11％)高で年初来高値を更新。FLC傘下のFLC国際投資[KLF]が売買高トップに立ち上昇。証券関連の多くが値を下げる中、解散が決まったキムロン証券[KLS]が続伸。そのほか、ナムディン図書教育設備[DST]、第5.05ソンダ建設[S55]の上昇が目立った。