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ホーチミン市場は、前夜の米国株式市場でダウ工業株30種、ナスダック総合指数、S&P総合500種の主要株価指数がいずれも終値で過去最高値を記録したことや、原油価格が大幅続伸したこと受け、朝方から上昇基調で、ビナミルク[VNM]、ペトロベトナムガス[GAS]、ベトコムバンク[VCB]、ファロス建設[ROS]など、主力株が軒並み上昇し、VNインデックスは+7.62ポイント(+1.13％)高の681.91で高値引けした。売買代金は1兆9600億VND(約96億円)、前日比+9.7％増加した。

売買高トップのタンタオ不動産[ITA]が続伸する一方、2位のFLCグループ[FLC]は続落した。ホアン・アイン・ザライ[HAG]、FITグループ[FIT]、ホアファット鉄鋼グループ[HPG]なども活発に取引された。

業種別で見ると、電力株は軟調、不動産・建設株、水産株はまちまち。鉄鋼株もまちまち、ホアファット鉄鋼グループ[HPG]、ホアセン鉄鋼グループ[HSG]が下落する一方、ティエンレン鉄鋼グループ[TLH]は3営業日続伸、ポミナ鉄鋼[POM]は3営業日ぶりに反発し、特に堅調だった。タイル株はほぼ全面高、下落したのはタイセラ・タイル[TCR]の1銘柄のみ。TCRは直近1か月で▲42％下落した。製薬株、食品・飲料株は軒並み上昇。天然ゴム関連銘柄も天然ゴムの価格上昇を受け軒並み上昇し、中でもホアン・アイン・ザライ[HAG]、ホアン・アイン・ザライ国際農業[HNG]が特に堅調で共に続伸し、直近1週間でそれぞれ+15％、+19％上昇した。一方、タイヤ生産関連株は全面安だった。繊維・縫製株はほぼ全面安で、上昇したのはビンタイン商事[GIL]1銘柄のみ。自動車関連はまちまちだったが、TMT自動車[TMT]が3営業日連続でストップ高し、5営業日続伸、直近1週間で+32％上昇したことが目立った。携帯電話販売は、テーゾイソー[DGW]、テーゾイジードン投資[MWG]が共に堅調だった。金融関連は、保険株がまちまち、証券株、銀行株が軒並み上昇した。運輸関連は、サイゴン・ツーリスト運送[STT]が2営業日連続でストップ安したことが目立った。STTは直近1か月で▲28％下落しているが、直近1年間では+124％上昇している。

ハノイ市場は、朝方から激しくもみ合いながらもプラス圏で取引が続き、下落局面で安値拾いの買いが入りインデックスを押し上げ、HNXインデックスは+0.28ポイント(+0.35％高)の81.03で取引を終えた。主力株は、PVIホールディングス[PVI]、VCS高級クオーツストーン[VCS]が下落する一方、時価総額トップ3銘柄のアジアコマーシャル銀行[ACB]、ペトロベトナムテクニカルサービス[PVS]、ビナコネックス[VCG]はいずれも上昇し、インデックスを牽引した。ベトナム石炭鉱産グループ(Vietnam National Coal Mineral Industries Group＝Vinacomin)が業者向け石炭販売価格の引き上げを決定したとの報道を受け、これまでに大きく上昇した石炭株はほぼ全面安、ビナコミン・ヌイベオ石炭鉱[NBC]、デオナイ石炭鉱業[TDN]、ハトゥ石炭鉱業[THT]が揃ってストップ安したことが目立った。売買代金は3400億VND(約16億6000万円)、前日比+44.1％増加した。