
21日のベトナム株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスが反落し、1900ポイントの節目を割り込んだ。中東情勢の緩和期待による原油価格の下落を受け、石油ガス関連株が急落したほか、大型株や不動産株にも売りが広がり相場の重荷となった。一方、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは続伸した。市場全体の売買代金は縮小した。
VNインデックスは反落、大型株・不動産・石油ガスが下落
VNインデックスは前日比▲16.34ポイント(▲0.85%)下落し、1896.89ポイントで引けた。売買代金は前日比で▲30.7%減少し、22兆0366億VND(約1320億円)と薄商いだった。
セクター別ではエネルギー関連が大きく売り込まれ、ペトロベトナムガス[GAS]が▲2.68%、ペトロリメックス[PLX]が▲2.05%、ペトロベトナム・ドリリング[PVD]が▲1.95%と下落した。また、ビングループ[VIC]が▲3.53%と大きく下げてインデックスを圧迫した。
これに追随して不動産株全体にも売りが広がり、ノバランド不動産投資グループ[NVL]が▲3.77%、ダットサイングループ[DXG]が▲2.35%となった。FPT情報通信[FPT]も前日の上昇から一転して▲1.54%の反落となった。
一方で、1~3月の好決算を背景にPC1グループ[PC1]に資金が集中し、+6.84%とストップ高で引け、市場の数少ない牽引役となった。
HNXインデックスは続伸、一部銘柄に買い
HNXインデックスは前日比+3.04ポイント(+1.16%)上昇し、264.37ポイントで引けた。売買代金は9146億VND(約55億円)だった。取引が活発だった主要銘柄の多くは値を下げ、サイゴンハノイ証券[SHS]が▲0.58%、CEOグループ[CEO]が▲1.80%、ペトロベトナム・テクニカル・サービス[PVS]が▲1.94%となった。しかし、一部の中小型株に買いが入り、指数を押し上げた。
海外投資家は大幅売り越し
海外投資家は相場の下落に伴い、市場全体で約1兆7260億VND(約103億円)の大幅な売り越しに転じた。HSXでは約1兆7000億VND(約101億円)の売り越しとなり、VICやFPTが売りを主導した。一方、VPバンク[VPB]やベトコムバンク[VCB]などには買いが入った。
中東情勢の緩和期待による原油安が石油株を直撃
ホルムズ海峡の輸送活動に関する前向きな兆候や中東での交渉進展への期待から原油価格が急落し、これがベトナム市場でも石油ガス関連株の売り圧力を強める主な要因となった。テクニカル面では、VNインデックスがボリンジャーバンドの中央線を再び試す動きを見せる中、MACDなどの指標が下向きとなり短期的見通しは悪化しており、1900~1920ポイントのピーク水準を突破できていない状況が続いている。


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