
20日のベトナム株式市場は、前場に下落したものの、後場に買い戻しが優勢となり、主要指数がそろって反発した。ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスは前営業日比+2.13ポイント(+0.13%)高の1691.97ポイント、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは同+0.05ポイント(+0.02%)高の257.96ポイントで取引を終えた。
売買代金はHSXが13兆2516億VND(約810億円)、HNXが5731億VND(約35億円)となった。両市場の合計は13兆8247億VND(約845億円)で、前日並みの低水準にとどまった。
前場は銀行株や大型不動産株の売りに押され、一時1677ポイント付近まで下落したものの、後場に入り金融や消費財、鉄鋼株を中心に買い戻しが入ってプラス圏を回復した。
後場に買い戻し優勢、鉄鋼・宝飾品株が上昇を牽引
セクター別では、鉄鋼株の上昇が相場を押し上げた。ホアファットグループ[HPG]が+2.70%上昇して指数を大きく押し上げたほか、ナムキム鉄鋼[NKG]が+5.70%、SMC投資貿易[SMC]がストップ高となった。
一般消費財株ではフーニュアン・ジュエリー[PNJ]がストップ高近辺まで買われ、売買高も急増したほか、FPTリテール[FRT]やテーゾイジードン投資[MWG]、テーゾイソー[DGW]も堅調に推移した。
金融株では朝方売られたテックコムバンク[TCB]やVIX証券[VIX]、SSI証券[SSI]が後場にプラス圏へ浮上した。
一方、不動産大手ビンホームズ[VHM]が▲4.10%、VPバンク[VPB]が▲2.29%、ベトコムバンク[VCB]が▲0.89%と下落し、上値を抑えた。
また、タインタインコン・ビエンホア製糖[SBT]が▲6.0%安と急落し、コシ[KOS]は22営業日連続のストップ安となった。
HNXは小幅反発、外国人投資家は売越し継続もTCBに買い集中
HNX市場では、証券株や一部の建設株が買われ、指数を下支えした。外国人投資家は市場全体で2750億VND(約17億円)の売越しとなり、売越しが続いた。
HSXでは、外国人投資家がアジアコマーシャル銀行[ACB]を1370億VND(約8億円)、ビンホームズ[VHM]を1360億VND(約8億円)、キドグループ[KDC]を1000億VND(約6億円)売り越した。
一方、外国人投資家はテックコムバンク[TCB]を3450億VND(約21億円)、ホアファットグループ[HPG]を1450億VND(約9億円)買い越した。
HNXでは、外国人投資家がベトナム工業団地都市開発[IDC]やペトロベトナム・テクニカル・サービス[PVS]を買い越した一方、サイゴンハノイ証券[SHS]やCEOグループ[CEO]を売り越した。
今後の市場見通し
足元では、貸出金利の引き下げ要請に伴う銀行の利ざや縮小懸念や預金金利の高止まり、外国人投資家の資金流出が株式市場の重しとなっている。
前日にVNインデックスが1700ポイントを割り込み、下落リスクが意識されたものの、RSIなどのテクニカル指標は売られ過ぎ領域に達しており、自律反発の兆しが見られる。
証券各社は短期的に株価の変動が大きい状況が続くとして、安易な押し目買いを避け、慎重にリスクを管理するよう呼び掛けている。
VNインデックスは1650~1680ポイントの価格帯で下値支持力が試される可能性がある。また、市場関係者からは、12月に向けて二番底を形成した後、企業業績の改善期待や資金流入の回復を背景に反発局面へ移行するとの見方も出ている。


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