
16日のベトナム株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスが前営業日比+7.56ポイント(+0.45%)高の1705.91ポイントと8営業日ぶりに反発した。前日までの7日続落で割り込んだ心理的節目の1700ポイントを回復したものの、取引終盤にかけて上げ幅を縮小し、伸び悩んだ。
一方、ハノイ証券取引所(HNX)のHNXインデックスは同▲0.16ポイント(▲0.06%)安の259.13ポイントと続落した。売買代金はHSXが10兆9963億VND(約670億円)、HNXが5088億VND(約31億円)と、いずれも前日から減少し、市場全体で投資家の慎重姿勢が目立った。
銀行株やVHMが買われ下支え、不動産株は高安まちまち
HSXでは、相場をけん引した銀行株の上昇が目立ち、ヴィエティンバンク[CTG](+2.68%)やベトナム投資開発銀行[BID](+2.26%)、サイゴンハノイ銀行[SHB](+2.40%)などが堅調に推移した。
大型不動産株ではビンホームズ[VHM](+3.57%)やカンディエン不動産[KDH](+3.66%)が買われた一方、ビングループ[VIC](▲1.38%)やバンフー不動産開発[VPI](▲2.63%)が軟調で指数を押し下げた。証券株ではSSI証券[SSI](+1.04%)が買われた。
HNXではベトナム工業団地都市開発[IDC](+0.59%)が上昇した半面、TNG貿易投資[TNG](▲1.66%)やペトロベトナム・テクニカル・サービス[PVS](▲0.63%)が売られた。
海外勢は18営業日連続の売り越し、本格回復は12月以降か
需給面では、海外投資家が全市場で約5597億2000万VND(約34億円)を売り越し、18営業日連続の売り越しとなった。HSXではHDバンク[HDB]やビングループ[VIC]を中心に売られた半面、FPT情報通信[FPT]などが買い越された。
米国での高インフレに伴う年内の追加利上げ懸念や海外勢の資金流出が足元の重しとなっているものの、国内ではFDI流入やFTSE格上げへの期待が中長期的な下支え要因とみられている。専門家は1700~1720ポイント付近で二番底を形成した後、12月下旬以降に明確な反発局面へ移行すると予測している。
1700ポイント近辺でもみ合い継続、企業業績への期待残る
前日15日には、原油安によるエネルギー株安や不動産株への売り圧力を受け、1700ポイントを割り込んでいたが、足元では企業業績への期待や押し目買い意欲が、相場の下値を支える要因として意識されている。定期預金金利の高止まりや米国の関税リスクなどが引き続き株式市場への資金流入を抑制する中、当面は心理的節目での攻防と主力株の底固め、ならびに売買代金の回復が相場の焦点となる。


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