ハノイ市で19日、東南アジアで最大かつ世界でもトップ10に入る国家展示センターが開業した。
開業式典には、トー・ラム書記長、ファム・ミン・チン首相、グエン・タン・ズン元首相をはじめ、多くの高官・元高官が出席した。
同センターは、地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のベトナム・エキシビジョン・フェア・センター[VEF](Vietnam Exhibition Fair Centre=VEFAC)が投資主を務め、わずか10か月という驚異的なスピードで完成した。
延べ床面積は90万m2以上、投資総額は7兆VND(約390億円)となっている。
同センターの中心には「金亀展示館」があり、重さ2万4000t、高さ56mの巨大な鉄骨ドーム屋根が特徴だ。13万m2の展示スペースを備え、中央ホールと9つの大展示ホールで大規模なイベントも開催できる。
施設内には、常設展示棟と東西南北4つの屋外展示場に加え、ベトナム最大級の国際会議センター「ビンパレス・コーロア(VinPalace Co Loa)」がある。「ビンパレス・コーロア」は、延べ床面積1万6800m2で、12の宴会場・会議場を備え、数百人から5000人規模まで対応できる。さらに、3000m2のフードコートや、車両1万台を収容できる18haの駐車場、緑地公園や池も整備されている。
VICは、同センターをアジアでトップクラスの展示・イベント拠点とすることによって、ベトナムの国際的地位の向上に貢献する考えだ。