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ベトナム、貿易規模で世界トップ15入り 輸出入額が過去最高に 完全無料ニュース

[2025/12/23 06:22 JST更新]


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 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高を更新した。これにより、ベトナムは貿易規模で世界トップ15に入り、東南アジア地域では第2位となった。これは19日に開催された2025年総括会議で明らかにされたもの。

 12月15日時点の輸出入総額は8837億USD(約139兆円)に達し、年末には約9200億USD(約144兆円)に拡大する見通しだ。うち輸出額は4700億USD(約74兆円)超と推計され、前年から+16%増加した。貿易収支は2016年以降10年連続の黒字で、2025年の黒字額は約220億USD(約3兆4500億円)となる見込みだ。

 ベトナムの貿易規模は2009年の1000億USD(約15兆7000億円)から、2011年に2000億USD(約31兆4000億円)超、2015年に3000億USD(約47兆円)超、2017年に4000億USD(約63兆円)超と段階的に拡大した。さらに、2021年に6000億USD(約94兆円)、2022年に7000億USD(約110兆円)を超え、2025年には9000億USD(約140兆円)台に到達した。

 経済発展に伴い輸出構造の高度化も進んでいる。輸出額が10億USD(約1570億円)を超える品目数は、2007年の10品目から2025年には36品目に増加した。輸出先市場も拡大し、輸出額10億USD(約1570億円)超の取引市場は35か国・地域に達している。

 一方で、輸出は海外直接投資(FDI)企業への依存度が高く、特定市場への集中や貿易防衛措置、原産地規制への対応が引き続き課題となっている。

 ファム・ミン・チン首相は同会議で、2026年に2桁成長を目指す上で、商工省に対し、◇工業化・近代化の深化、◇デジタル化とグリーン化、◇市場・サプライチェーンの多様化、◇不正・汚職対策、◇人材育成、◇行政手続きの簡素化という6つの先導的役割を求めた。

 チン首相はまた、エネルギー供給の安定や電力市場改革、国内産業の競争力強化を通じ、持続的な成長基盤を築く必要があると強調した。


  
  
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