ベトナム現地から生の情報を毎日発信！
ベトナム企業、経済ニュースの「ベトナム株・経済情報」

　20日に開催された地場不動産デベロッパーFLCグループ[FLC](FLC Group)の臨時株主総会で同社責任者が明らかにしたところによると、組織再編により、同社の従業員数は▲60％減の約3500人に急減し、子会社は14社、関連会社は1社となった。

　組織再編の背景には、2022年3月にチン・バン・クエット元会長が逮捕され、同社の経営が混乱したことが挙げられる。クエット元会長は株価操作、詐欺・資産横領容疑で捜査を受けている。

　FLCは2022年10～12月の決算期以降、財務諸表を発表していないが、臨時株主総会時点の総資産は約21兆VND(約1280億円)と推定される。

　2024年の事業計画については、不動産開発事業とホテル・リゾート事業に注力する。

　不動産開発事業では既に「FLCプルミエパルク(FLC Premier Parc)」や「FLCトロピカル(FLC Tropical)」など、複数の不動産案件の工事を再開し、2024年は1兆1872億VND(約72億円)の売上高を見込む。

　一方のホテル・リゾート事業では、FLCハロン(FLC Ha Long)、FLCサムソン(FLC Sam Son)、FLCクアンビン(FLC Quang Binh)、FLCクイニョン(FLC Quy Nhon)の既存施設を引き続き運営する。

　不動産開発事業とホテル・リゾート事業による収入で経営を継続すると共に、合併・買収(M&A)に注力する形で組織再編を進めていく。